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信号の色は

 信号は青になってから渡りましょう。


 久しぶりに街へゆく。街には信号がある。

 田舎では、工事中の片側通行とか、霧の深い冬の一車線橋くらいしか信号をみないものですが。


 さて、夫が運転手。助手席にいた私は信号が青に変わったので日本語でなにげに呟く。

「青だよ。出発」

 半端に日本語を知っている夫と長女と次女が合唱で突っ込んでくる。

『青じゃないでしょ。緑でしょ。(It's not blue, it's green, mum!)』


 街へゆくといつも同じことを言っているような気がします。


 でも、青信号は青だよねぇ。

 信号の色は赤、青、黄って三原色じゃないの?

 確かに信号は緑だけどさ。青緑のもありますけど。


 日本人は青緑色盲症だと思われているかもしれない。


 青菜、青リンゴ、目に青葉。緑は青の仲間なんだろう。

 私の母は普通に緑色の物体を「そこの青いのとって」と言って私を混乱させたし。 


 でも、緑は緑だと言い張る夫と娘たちにちょっと反論してみる。


「英語だってあるじゃない。たとえば、赤毛っていうけどさ、明るい茶色とか、赤みがかった茶とかが普通で、ほんとに信号みたいに真っ赤な赤い髪の毛の人なんかいないじゃん」

「だからジンジャーっていう名前があるでしょ」と娘。

「でもレッドヘアでまとめてるでしょ。それとおなじゃないの?」


 なんとなく勝った。

 文化とか、色彩とか微妙。

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