活字になってから勘違いがわかった場合の、作者は
懐かしい日本のアニメで「セーラームーン」というのがある。
それぞれの戦士が
水星がセーラーマーキュリーで
金星がセーラーヴィーナスで……。
で、五人のセーラー戦士たちに、もう一人加わるのに、土星のセーラーサタンというのがあった。
役割的に世界を終局へ導く破滅の戦士。
日本にいたときはなんとも思わなかった。
アニメ自体、姪っ子が観ているのを横で眺めているだけだったし。
こっちきてから、土星はサタンでなく、サターンであるという事実にはっと気づく。
サターンは農耕の神。破局とか滅亡とは何の関係もない。
あれ、サタン(悪魔)勘違いしていた?
そもそもマーキュリー、ジュピター、ヴィーナスがローマ神話だし。
キリスト教の悪魔サタンとは何の関係もないわけで。
作者勘違いしていたのだろうか。
悪魔サタン「Satan」発音は「seitn」セイタンで「e」の部分に強いアクセントがつく。
豊穣の神「Saturn」発音はサの部分が「ae」の二重母音で、ターンの部分は弱く発音する。
作者様の勘違いだったのかなぁと長い間思っていたけども、小説のネタ探しに別件で占星術について調べていたら、サターンはギリシア神クロノスに相当し、クロノスはゼウス(ジュビター・木星)の父親で、ゼウスに殺されていることを知った。
世界に対する恨みはあるわけだ。
で、土星の記号は農耕の道具である鎌。
鎌ってのは、ちょっと死神っぽいかもしれない。
しかも、西洋占星術では凶星とされている。
というわけで、作者様の勘違いではないのかもしれないな、と思ったりもしたが、本人に確かめる気は毛頭ないです。