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九話

 石の塔ができて一ヶ月、夏休みが始まったくらいに石の塔改めてダンジョンと命名された塔は安全とみなされ一般開放されました。

 研究結果としては、ダンジョンは上へ無限のように繋がっておりその中にはモンスターが居るそうで上に行くほど強くなるらしいです。


 本当にゲームのような説明をニュースキャスターが伝えています。お偉いさんか実際にゲームのようにあわせて情報統制しているのかもしれません。


 一番の目玉の情報は、ダンジョンにいるモンスターを倒すとアイテムや魔石と言われるものをドロップするらしく、ダンジョンの近くにある換金所で税金を徴収されるけれど換金してくれるそうです。


 私はこれは小遣いになると思い白ちゃんとダンジョンに行くことにしました。

 なんたって白ちゃんは魔力S判定です。いっぱいお金を稼げるはずです。これでおやつのレベルがワンランクアップ出来ますし、いつもでは買えない白ちゃんにお礼としていいもの、ハーケンダッツなどを買ってあげられます。


 他の情報としてはダンジョンの新人の階層と言われる五階層以上は許可制となっているそうです。

 そして何より私に重要な年齢制限ですが中学生までならダンジョンに入れるそうです。

 やったね!


 「私お小遣い稼ぎにダンジョン行ってみる!」


 お母さんに一世一代のお願いをしたつもりでしたが案外スルッと許可がおりました。ダンジョンの低階層は安全というスマホニュースで見たからだそうです。


 そうと決まれば早速部屋に戻りダンジョンに向かうための準備を始めます。

 まずはずっと使われていないジャージにリュックサックを担いで水筒とタオルにお財布を持って準備完了です。あとは一応授業で使うように買った竹刀も持っていきましょう


 「「行ってきます」」

 「行ってらっしゃい!」

 

 私は新しいゲームを買ってもらったような、フィクションの世界に行くようなワクワク感を抱き竹刀軽く振りながら白ちゃんと歩道を歩いていきます。

 その姿を白ちゃんのお散歩中にいつも会うご近所さんは微笑ましい顔で見つめて来ます。

 なので私はおはようございますと先手を撃ちます。


 お散歩と言いましたが目的が変わりました。今までは白ちゃんの仲間探しでしたが、今では人間や生き物にも見えるようになったので終了しました。

 話せる人は幽霊とかじゃなくても私達の家族だけで十分なそうです。

 今では私の健康管理でお散歩をしています。おかげで以前にも増した暑さに強くなりこのままなら何とか夏も乗り越えれそうです。


 ダンジョンに着くと初日だからか程々の人が入口の前で並んで入っていきます。ですが同じ時間に被ってしまったのかスルスルとダンジョンに入っていき列が無くなっていきます。


 その姿を横目で見つつ受付兼案内係のお姉さんに挨拶をして質問をします。


 「おはようございます」

 「おはようございます。中学生かな観光か体験ですか?」

 「ダンジョン攻略に来ました!」


 私が真剣な顔で言うと微笑ましい顔で見られました。


 「この子も一緒にダンジョンに入れますか?一応ステータスカードもあるんですけど」


 私は白ちゃんを抱えてお姉さんに見せると、ちょっと待っててと裏に戻っていき数枚の布を持ってきました。


 「テイムしたモンスターにはこの首輪を巻いてね。色はどれでも大丈夫よ」


 お姉さんは私に布を選ばせて来たので私と言ったらのピンクにしました。

 首に優しく巻いてやると布はほんのり光ってシンプルな首輪になりました。

 ちなみにこれはダンジョンのドロップ商品らしく五百円取られました。ぴえぴえ。いいもん!これからお金稼いでやるんだから!

 あとお姉さんは千円で武器のレンタルもできると教えてくれましたが遠慮させてもらいました。

 こうしてダンジョンに入る前の準備は全部終わり列に並びます。そして私達の番がやって来ました。ダンジョンへいざ二度目の潜入です!

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