三十三話
そこから私は何度も発動させましたが、手のひらに電気を纏うだけで発射されませんでした。
「魔法は発動してるはずなんだけどにゃー。試しに触ってみるにゃ」
白ちゃん私にボルトを発動させ手のひらの電気に触れると、バチバチと電気が流れていきます。
白ちゃん全身真っ黒に焦げ口から煙を吐き出しました。
「やっぱり発動はしてるにゃ」
そういい毛繕いするとどんどんと毛並みが元に戻っていきます。恐らく謎の幽霊の力で治しているのでしょう。
「前から思ってたけど多分桜は魔法を放つセンスないにゃ。魔力を出すのも下手くそで覚えるのに時間かかっててたし」
「そんな酷い」
私は白ちゃんの残酷な言葉にショックを受け項垂れました。
人生で一度で良いから魔法使ってみたかったのにあんまりです。
ショックを受けていると白ちゃんが何やらフォローでも入れてくれるのでしょうか?
「でも身体能力を強化をするのはすぐ出来てたしボルトも相手に触れれば発動している訳だから剣士じゃなくて武術家の方を目指したら良いんじゃないかにゃー」
「でもダメージは剣の方が切断も出来て高いじゃないですかー。それに魔法を撃って見たかったのに」
私は人生はなんと上手くいかないんだとぬかるんだ地面をいじいじします。
ま・ほ・う・や・り・た・い。魔法やりたいやりたい!
「拗ねても変わらないにゃ。諦めるにゃ」
私は諦めきれずそこから魔力切れになるまで魔法を撃ち続けましたが、一度も発射される事はなく魔法を発射させるセンスがないと実感しました。
魔力切れで気持ち悪くなり、そこからの戦闘は全部白ちゃんの魔法で片付けてもらい無事?十三階層も攻略することが出来ました。
換金所にて精算をすると八千三百円で一日の稼ぎは一人四千百五十円になりました。
いつもより少ないですが戦闘を避けて戦ったにしては多い方でしょう。
「明日気晴らしに遊びに行かない?」
「はい!喜んで!」
私は初めてお出かけの要請を受けて嬉しくなり手を上げて即返事をしました!
何について悲しんでたんだっけ?
「そこまで喜ばなくても」
「す、すみません。初めての友達とのお出かけなのでつい」
私はありのまま伝えると可哀想な目で見られました。
そこからはどこ行くか話し合っていると周りの人からチラチラと見られている事に気が付きました。
なんだろうと視線を辿ると私に注がれており、私の現在の状況に気が付きました。
そういえばびちょ濡れでしたね。
続きの話はメッセージですることにしてふくよさんとはお別れしました。
なるべく急いで帰りそのままお風呂に入り、メッセージをして行き先を決めました。
行き先は近くにある大きなショピングモールです。
家族と何度か行った事あるのですが、一緒に行く人もおらずあまり中は知らないので楽しみです!
丁度ダンジョンで使うリュックを変えてサイドポーチにしたかったので見に行きましょう。
明日の為に早く寝ましょうか!
私は夕食など諸々終わらせて軽くスマホを弄ってベットに入り目をつぶります。
「あー魔法使いたかったなー」




