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二十九話

 私は練習を効率的にするため素早いうさぎさんが二匹ずつ出る八階層から潜る事にしました。

 少し歩いて居ると二匹うさぎさんを発見します。

 私はバレないように木の影に隠れ左の指にある無限ナイフの指輪に魔力を込めてナイフを作り出します。

 そして剣は利き手の右で持つので持ち替えなくていいように左で投げつけます。


 一直線に回転しながら飛ぶナイフはうさぎさんの横を通り過ぎて行ってしまいます。

 私はうさぎさんに見つかって攻撃をされてしまう前に、二本のナイフを作り出し投げましたが上手く当てることが出来ずに見つかってしまいます。


 うさぎさん達は私へ角を向けて跳躍してきますが何とか避け、ナイフを投げるそして攻撃を避けると当たるまで繰り返しました。

 戦闘が始まって二十分くらいでしょうか。何とかナイフが狙った所に投げれるようになりました。

 戦闘でナイフを投げて使うのは近接途中のタイミングがメインなのでもう十分でしょう。

 次は指輪に魔力を多めに注ぎ込み二本作り両手に持ち近接戦闘と行きましょう。


 突撃してくるうさぎさんにタイミングを合わせ、ナイフで弾いてノックバックさせて隙が出来た所にもう片方のナイフで切りつける。


 攻めと守りを同時に出来るのはなかなかありがたいですね。


 しばらくうさぎさん達を安全重視でさばきつつ的確に隙へ攻撃していると二匹とも塵に変わってしまいました。

 私はドロップしたうさぎ肉と魔石をマジックバックに入れて次のうさぎさん達を探します。

 そしてうさぎさんを見つけたらナイフを投げながら近付き近接戦闘を繰り返ししてうさぎさんを蹂躙じゅうりんしました。


 疲れてきてスマホで時間を確認すると夕方くらいになっていたのでナイフ練習は切り上げてダンジョンから出る事にしました。


 ドロップ品の精算受付に並び換金してもらうと魔石百円の五十五個とうさぎ肉百五十円の五つで合計六千二百五十円となりました。

 短い時間にしてはかなりの数のうさぎさんを倒しましたね。

 これなら八階層を主戦場にして一日居れば大人と同じくらいは余裕で稼げますね。

 でもしばらくしたら新しい冒険者さん達が階層を登ってきて八階層も人で埋まってしまいますよね。

 今だけの稼ぎ場所って感じですね。


 私はステータスカードにお金を入れてもらい帰ろうとすると、ダンジョンから出てきた最近見なれた人が出てきました。

 私の友達一号のふくよさんです。

 ふくよさんのリュックサックはパンパンに詰まっておりかなりの時間ダンジョンに潜っていた事が見て取れます。


 休みの日までダンジョンに潜るなんて勤勉ですね。


 見るからに疲れているふくよさんが視線を上げると私と目が合ってしまいます。

 すると顔を赤くし恥ずかしそうな顔をして私の元へ近付いてきました。


 「桜さんも来てたんだ」

 「はい。ナイフの練習に。ふくよさんも長く居た見たいですね」

 「うん。昨日見てばっかりだったから。でも今日魔法を覚えたからこれからは役に立てると思う!」


 私は二つ目の魔法を覚えるふくよさんに軽い嫉妬をしてしまいましたが、みんな覚えていくので魔法が覚えられない事に諦めが付いて来ました。

 それにマジックアイテムの無限ナイフがあるので遠距離攻撃は十分ですしね。


 気合十分なふくよさんに期待してると言いお別れをしました。

 私は夕暮れのオレンジ色の町を歩く中ふくよさんにもらった気合いを出します。

 明日のダンジョン攻略も頑張らないとですね。


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