二十一話
休憩を速やかに終わらせ七階層の攻略に進みます。
しばらく進むと案の定この階層のモンスターはうさぎさんで、六階層と同じ要領で進んでいきます。
しばらく進んでいると、メンバーが多すぎるパーティーを見つけました。
そのパーティーは皆見るからに冒険者な格好で身を固めており、初心者階層にしてはオーバースペックな気がしました。
まじまじと見ながら横を通ろうとしていると、私に気が付いたリーダーらしき人に声をかけられました。
「大人数で驚いただろう」
「あっはい」
私は唐突に声をかけられたことで声が上ずってしました。恥ずかしい。でも大人には人見知りしないとしても根っこの部分は引きこもり陰キャには急な会話は難しいですよね!
「この人達は冒険者志望の人達じゃないんだよ」
特に聞いてもいないのですがどうやら詳しく教えてくれるそうです。
沢山いる人達は全員鍛治職人や洋裁師(服の仕立て屋など)やアクセサリー職人等の冒険者のサポーターに当たる人達だそうです。
リーダーらしき人は自衛隊の方らしく、国で冒険者のサポーターを作る働きの第一歩として、専門職の人達にレベルアップをしてもらい専門職の魔法を早く覚えて貰うため、自衛隊の人達が弱らせたり足止め等をして出来るだけ安全に経験値を回収する作業中らしいです。
今レベリングしている人達は遅めの参加者らしく、ダンジョンが立ちしばらく間一般人が入れない期間にも同じようにレベリングをしていた専門職の人達もいるそうで、もうしばらくするとドロップ産以外のモンスターの素材で作られ装備も販売されるようになるのだとか。
さすがにずっとジャージ達にお願いするのは心許ないと思ってたので良い情報を得られました。
お礼を言いつつ頑張ってくださいとエールを送ると一部の人たちから気持ち悪い視線を感じました。嫌だなぁとさっさと逃げようとしていると、視線が私を向いてない事に気が付きました。
よく見ると白ちゃんに視線が向いています。
もしかして白ちゃん素材として見られてません?
まだ私を見るのは良いんですけど白ちゃんをそんな目で見るなんて負けた気がします。
行くよとぴょこぴょこと白ちゃんを走らせ、出来るだけ見えなくなるまで離れた所で歩きに戻り出会ううさぎさんを放置した方が良いのか迷い、結果放置して進むことにしました。
しばらくうさぎさんを避けつつ七階層を進んで行くと次の階層に進む階段を見つけました。
この階層はモンスターとの戦闘が後半なかったのでかなり早く攻略出来ました。
軽く休憩をいれすぐ八階層に進みますと今回も同じ風景が広がっています。この感じだとまたうさぎさんでしょうか?
警戒心なくそこら辺をトコトコと走ったりしている白ちゃんを可愛いなーと眺めながら進んでいくと、二匹のうさぎさんを発見しました。
複数匹になると大変だなと思いつつ私は剣をかまえ白ちゃん魔法を放つスペースを開け走って近寄ります
すると今回は氷魔法が一匹のうさぎさんの体を凍らせて動けなくしてもう一匹は私が地面の石を拾い顔に投げつけ足止めします。
動けない間に連続で剣を振り抜き無事二匹を撃破しました。
素早さが強みのモンスターは動けなくしてしまえば楽勝ですね。たまに牽制を失敗して攻撃食らっちゃいますけど。
今回初めてのうさぎちゃん団体戦でしたけど何とか倒せました。
白ちゃんは私の成長のためと手を抜いたりわざと魔法を使わず自分で対処させようとしてきます。今回は露骨にその気が出てましたね。休憩後だからでしょうか。
本当ならば二匹とも全身を凍らせる事が出来たはずなのに一匹しかしてくれませんでした。
そもそも魔法で何もさせずに魔石にすることも出来るはずです。
やっぱり頼ってばかりではなく私も魔法を使えるようになり牽制くらい出来るようにならないといけませんね。




