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二話

 「ピピコありがとうございます」


 私はもうなくした物だと思っていたピピコを受け取り、でも猫ちゃんが咥えてたものだしなと食べるか食べまいか葛藤かっとうします


 「アイス貰っても良いですかにゃ?」

 「あっどうぞどうぞ」


 ピピコを一生懸命に食べる白猫さんいやこのサイズだと白猫ちゃんか、なんとも愛らしい。

 でもアイス食べて大丈夫なのでしょうか?


 「うみゃい!うみゃい!幽霊だからなんでも食べて大丈夫なんだにゃ」


 猫ちゃんに先回りして回答されてしまいました。


 「幽霊!?そういえばドアも通り抜けてたし幽霊だったんだ」

 「そうだにゃ。いわゆる〇バニャンにゃ」

 「怒られるからやめてね」


 一生懸命食べるのは可愛いですけど、とても食べづらそうなのでお皿に残った分を出して上げました。するとぺちゃぺちゃと舐めてゆっくりと時間をかけて完食されました。


 「美味かったにゃ」

 「結局食べるなら拾った時食べた方が楽だったのでは?」


 猫や野生の生き物なら絶対に拾い食いすると思うのですが、異様に真面目な猫ちゃんへ純粋に質問しました。


 「それでも良かったけど本当にの目的は別にあるにゃ。私のことを見える生き物を初めて見つけたからお話したかったにゃ」

 「にゃるほど」


 私はもう一本にピピコを開けて食べながら適当に返事をします。


 「もう一本欲しいにゃ」

 「これはダメです」

 

 白猫ちゃんは可愛くうなりながら私のピピコを狙ってきましたがこれはあげません。


 「それでなんのお話したかったですか?」

 「特には何も。強いて言うならなんで見えたのかにゃ?」

 「さぁ?」


 あっさりと終わってしまった会話にどうしようかと考ましたが出来れば帰って欲しい所。早くYouTube見たいですし。

 適当に話を振って帰ってもらいましょう。


 「幽霊になってから初めて見たという事ですよね」

 「そうにゃ」

 「どのくらいの間見える人とか生き物探してたんですか?」

 「三日にゃ」

 「最近ですね」

 「幽霊になって三日目にゃ」

 「そうなんですね」

 

 そろそろ推しのライブ配信があるんだよなーっと私は思いながらそろそろ切り上げようとしていると、私の斜め前から移動して正面にある机の上に乗り白猫ちゃんは伏せのような体勢をしました。


 「妖怪の集まりとかが見つかるまでしばらく一緒に居て欲しいにゃ。三日でわかったにゃ。一人は寂しいにゃ。この通りにゃ。お願いにゃ」


 可愛らしい恐らく土下座をする白猫ちゃんを見ていたら、なんだか私が悪者のような気がしてきました。こちらとしても白猫ちゃんは可愛いしありなのですが、おトイレとかご飯ははどうするのでしょう。


 「幽霊だからご飯もトイレも必要にゃいにゃ。強いて言うにゃらたまにおやつとか一緒に食べたいにゃ」


 またも私の疑問を先読みして答えてくれる白猫ちゃん。これはもしかして


 「心の中読めるとかあります」

 「あるにゃ。さっきから早く帰れとか推しのライブ配信があるとかも分かってるにゃ。だから早めにお願いしたにゃ」

 「oh..ご協力感謝します」


 ガッツリ帰ってもらおうとしていたのがバレていました。この術?は危険です!絶対にやめてもらうのを条件に入れましょう


 「悪さしないな」

 「ありがとうにゃ。条件もわかったにゃ」

 「早い会話のテンポが早すぎる!!」


 完全に白猫ちゃんのペースです。この猫ちゃんなかなかいい性格しています。


 「それでライブ配信見なくて良いの?」

 「見ます見ます」


 いつの間にかライブ配信への先導ずらされてしまいました。図太いにゃんこだにゃ!


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