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一話

 私の名前は桜舞子さくらまいこ十三歳!ピカピカの中学一年生!最近は行ってないけど。

 毎日お昼に目覚めてスマホで昼寝やYouTubeに漫画アプリ。アニメそれと投稿される小説を見て一日をすごし二十四時位には就寝する。

 就寝時間だけが取り柄の立派な社会不適合な少女です!


 不登校になった原因は名前です!

 当時さくらまいこという名前をいじられてしまい何となく行きづらくなりだんだんと休みが増え今に至ります。

 今思うと私をいじったクラスメイト達は悪意がなかったのかな?と思ってます。

 ピンクでロングで髪の毛でさくらまいは、なかなか安直すぎな気がします。

 逆の立場で友達だったら弄る事は無いにせよ可愛い名前だねと言ってると思います。

 

 いじられた最初は家族に当たり散らしました。なんでこんな名前!見たまんま。名前負けしてると。

 その時に見せたお母さんの辛そうな顔を見てやってしまったと思い、一応ごめんと一言謝まりましたがなんだか距離が出来てしまい今ではあまりお話出来てません。

 最後に話した言葉はなんだったでしょう。

 あっ!今更新されました。


 「買い物行ってきます」


 現在二十時女の子には少々危ない時間なので一応一言伝えました。

 今日はお小遣い支給日ですので少々贅沢を。

 不登校の私にもお小遣いをくれるなんて良く出来た家族です。

 最近は暖かくなってきたのでTシャツにズボンとスリッパでお買い物です。

 お買い物と言っても近くのスーパーまで行って帰ってくるだけなので服装を気にする必要はありません。


 「アイスが食べたいなー」


 トコトコとまだ成長しきってない足を交互に回転させ買い物をスーパーに到着。

 お菓子にジュースにアイスと、色々買いすぎでしょうか?カゴにはいっぱいです。

 でもなかなかお外に出たくないのでいっぱい買って置かねば!

 謎の使命感に囚われた私はさっさとレジを済ませ、マイバッグ替わりのリュックサックへとパンパンに買ったものを押し込み手には一つアイスを持ってスーパーを出ました。


 今日のアイスはピピコのカフェオレ味です。やっぱり王道は外せません。

 またトコトコと歩きながらアイスの蓋をの部分を破り蓋に詰まった部分を押し出して口に入れます。なんかピピコの蓋の部分良いですよね。


 「ピピコは美味しい!」


 少しテンションが上がり独り言が出てしまいました。反省反省。

 チュウチュウと容器を口にくわえ吸い出します。すると背後から声が聞こえました


 「美味しそうですにゃ」

 「ヒィ!」


 久々に他人から声をかけられ咄嗟とっさに声が出てしまいました。ちょっとコミ障が発動中です。

 と言うよりアイスを欲しがる他人は怖すぎでは無いでしょうか。


 「くれませんかにゃ?」

 「ヒィ!」


 また声掛けられました。絶対私に声掛けてますよね。怖い!

 あれ?でも声が高いし語尾がにゃ?とはこれは不審者か子供の二択のようですね。

 こうゆう時は平然を装い適切に対処しなければ。


 「こんばんは」


 何もビクついてませんとアピールの返事をし振り返って見ます。

 けれど背後には誰もおらず近くには人の気配すらありません。

 

 「あれ?誰も居ない」

 「あっ!どうもご丁寧に。こんばんはですにゃ」

 「ヒィ」


 誰も居ないのに声だけする!?これは二択ではなく三択めの幽霊では!?


 「きゃぁぁぁぁ!!」


 悲鳴をあげてお家にダッシュし急いで到着からの即鍵閉めして自分の部屋へ直行します。


 「はぁ怖かった」


 久々の運動で全身は悲鳴をあげています。ベットにダイブして息を整えます。


 「あっ!?ピピコ落とした」


 恐怖でピピコを落としてしまいました。でも仕方ありません。幽霊に呪われるよりはマシです。


 「あのぉアイス落としましたにゃ」


 もうここはお家。聞こえるはずのない声が入口から聞こえます。


 「嘘やだ!?本当に呪われちゃった」


 だんだんと近くに近付いてくるにゃーにゃーという声。不審者だ!猫に呪われた不審者幽霊がくる!

 そう思い咄嗟とっさに近くに落ちてる教科書を拾い丸く筒状にし武器のように構え入口に待機していると。


 「到着ですにゃ。逃げるなんて酷いですにゃ」

 

 ヌルッとと聞こえそうな動きでドアを通過して来たのは、猫の振りをした幽霊ではなくピピコを咥えた生後一ヶ月位の白猫さんでした。


 「かわい、い!?」


 思わぬ追跡者に安心して全身の力が抜けてしまい床に座り混んでしまいました。

 少し疲れたような白猫さんはトコトコと私の元にきて咥えたピピコを渡してくれました。


 「やっと私の事を見える人を見つけましたにゃ」


 これが私と白猫さんとの出会いでここから私の人生が大きく代わり始めました。

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