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プロローグ
とりあえずアップしてみました。
続くかは未定です。
これはフィクションです
くそっ 曲がらねぇ
前の車についていくことができない
まだあれには勝てない
でも前ヤった時よりも差は縮まった気がする
このまま走り続ければいずれは追いつき、近いうちにあれより速くなってやる…
これは一人の走り屋の物語。
時代はバブル崩壊後の90年代〜
走り屋、それは車好きの総称(とある啓介が言っていた)
走り屋、それは車で競争する人達。
走り屋、それは負けず嫌いの別称。
走り屋、そこにルールはあってルールはない。
しかしマナーはある。
その走り屋にも何種類かいる
速さ、角度、見た目など
その中で俺は少しでも速く走りたいって種類の走り屋に属する者。
走るステージは山道、いわゆる峠だ。
週末の夜になると何台も車が集まってくる。
走る者、見物する者、話をするだけの者。
それらが暗闇の中、山道のパーキングやら展望台やらに来ては非日常の時間を楽しむ。
俺は社会人1年生。
学生時代のバイト代を頭金に3年ローンで新車を買った。
愛車はランサーエボリューションⅢ。
続く