あきさん
Q①、同寮のリオルコノメの息子について
A、こちら、三回ほどその機会を作って閑話にしようとして没にしています。
なので、現状会えていません。
部屋に行っても基本いない上に、寮内部を出歩いてもいないアズロス。
学内で捜そうにも、アクラー校の端という場所が遠いため、ラクス城校でもアクラー校でもないリオルコノメの息子は出向く時間もなく。
放課後もやはり何かしているので、捕まえることはできず仕舞いです。
閑話で隙があれば話す機会を作りたいと思いつつ、現状機会を作れていません。
そもそも屋敷裏の寮に勤める人員は、大抵アズロスの正体を知らされている上で、その秘密を守るよう国に命じられている人員のため、下手に接触しようとする学生はそれとなく妨害。アズロス側から言われるまで、その姿勢を貫きます。
なのでまず一番近い場所であるはずの、寮での接触が絶望的です。一番の近道は、弟経由でのあいさつの場を用意することですが、もう帝都に戻ってしまったので、当分会える機会はないのではないかと。
Q②、音楽祭後の補講について
A、音楽科の教師はその場の乗りで決めた補講よりも、音楽祭でやったことのほうに興味を引かれたので、独断で点数をつけていました。
ことがことだけに王城からソティリオスのついでに、その時期に休むことになったラクス城校の学生には救済措置を講じるようにも言われています。
本来はアズロスとソティリオスの学業にだけ気をつければいいですが、正体や誘拐が公になっても困るので、ラクス城校の学生という広い範囲での指示になりました。
もちろん貴族の子女が通う学園の先生なので、そうした忖度は織り込み済み。学科が違うので、誰か何かあったんだろうな程度の認識ですが。
また望むものを強請るのも手管の内ですから、アズロスに交渉する際に、音楽科教師も補講を特別に合格にしていることをちらつかせています。
そもそも今までアクラー校に押しつけられていた錬金術科が、ラクス城校で授業を受けられるようになったのはこの年からのことなので、授業もまだ固まっていない、緩い感じのためにできている特別措置でもありあります。
それと同時に卒業要件以外で錬金術科に音楽の授業の単位はいらないので、授業免除というような形でしかレポートの点数に上乗せもできない状況にもありました。
音楽科教師からすれば、不必要な教養として錬金術科は切っても困らない授業ので、新たなアイディアを提供してくれたほうが、有益であるという判断をしています。
Q③、ナイラやクーラの挨拶の口上の類似について
A、あまり似せるつもりで書いてはいませんでしたが、結果的に似ました。
昔の目下から、目上に対しての挨拶の形式ですね。
太陽の如く遍く大地を照らす王者、月の如く麗しき白皙の美貌、などと昔の偉い人にはまず美辞を奉げるものでした。こういう形式が時代と共に上辺だけになると、美辞麗句という悪い言葉になって陳腐化してしまいますが。
自分は下です、敵ではありませんと明示しつつ相手を上げる、話し始めの触りになります。
現実でも昔の王政の時代、王権は神の承認を得て認められるものという認識なので、それこそ王は下々の人間とは格の違う神に近い存在として、美辞を奉げなければ不敬という感じでした。
ナイラとクーラの違いは、ナイラは古い時代に作られたことと、アーシャの身分を確認する意味もあって言っています。
またそれだけの身分の人物、最上級の礼で対応すべしというプログラムの上で古めかしい挨拶になりました。
クーラはテルーセラーナの尊貴さを見せつける意味もあって、古式の挨拶をしました。
似てしまったのは、テルーセラーナの外見を誉めそやすことは、現代的にあまりよろしくないかと思ってしまったこと、竜人側の神話や歴史を引き合いに出して褒めても説明がかさむことがあり、似たようなものになりました。
形式として本来ならクーラは、テルーセラーナの血筋を褒め、神の恩寵を受ける素晴らしさを称え、そして個人の美点を上げ連ねと並べて、自らはどんな由来の族に生まれた誰の娘で、神の加護をもらうほど従順かといった名乗りをするかなと。
長いし面倒なのではしょった結果が、似た口上になった原因でした。




