レインスさん
Q、ワゲリス将軍の義甥のその後
A、女関係のだらしなさから軍を追い出され、父親にも呆れられ、母親が庇って家で面倒を見ている。
義甥は学園を卒業し、流れで軍に入隊。指揮官としてのキャリアコースだったが、宿舎に女性を連れ込む、女性の所で無断外泊をするという不良キャリア。舎監の訓戒を逆恨みして、婚約者を寝取ることまでした。
降格して別の指揮官の下に配属されるも、女性関係は改善せず。果てには指揮官の未婚の娘に手を出し、さらに自身は婚約者を作り二股。一度露見して指揮官の娘と別れるも、実際は関係が続いておりそれもまた露見。帰るあてのない第一皇子の派兵への同行が命じられた。
一方義甥の父親は、女性関係の清算で慰謝料から謝罪行脚まで散々苦労させられたため、派兵同行にもろ手を挙げて賛成。義甥を可愛がっていた母親がこれに反発するも聞き入れられず。困った末に母親が妹に連絡を取った。
この妹がワゲリス将軍の夫人。姉から聞かされた義甥の派兵同行の経緯は大きく脚色されており、不都合な素行不良は隠された。夫人もカピバラの耳を持つ息子がからかわれたことがあり、ワゲリス将軍への口利きを一度は思い留まる。
しかし意見を聞いた息子が、もう二度と関わりたくない、いっそ興味がない上で、「いいんじゃない(どうでも)?」と適当な返事をしたことから、夫人はワゲリス将軍に義甥の面倒を見るよう要請した。
突然の派兵に忙殺されていたワゲリス将軍は、夫人に押し切られて義甥を直属に置く。ただ能力を知らないので簡単な雑用しか与えず、結果として義甥はフリー。大変な派兵に組み込まれたという自覚はあり、派兵一ヶ月は自重していたが、結局女癖の悪さは抑えられずナンパ。
そこをアーシャに止められ、ワゲリス将軍にも叱られ、へそを曲げてボイコット。しかし重要な仕事を任されているわけでもなく、行軍の忙しさから放置。さらに第一皇子を良く思ってない者たちには、第一皇子に注意された恥ずかしい奴として笑われ、孤立。派兵中にホームシックになって弱る。
そのため村までの同行はせず、カルウ村に統合される一連の騒動は何一つ知らない。ホーバートの街でサイポール組を追い出す事件も、ホームシックによる食欲不振などで傷病兵として前に出ることはなかった。
一年で帝都に戻ることはできたが、その時には夫人も姉の欺瞞を知り、ワゲリス将軍に義甥を甘やかす必要はないと前言撤回。ワゲリス将軍は次の派兵では義甥を置いて行き、結果として英雄視されることになったワゲリス将軍の名声に義甥は乗ることができなかった。
その後はホームシックから精神不安定となり、それでも女癖は治らず、いっそ悪化。しかも商売女に暴行を働いたことで罪にも問われ、軍を除隊。現在まで家に引きこもっている。