元気な乱入者
全てが狂った訳ではないと信じ、話が聞ける森人をさg……。
「今度は上から!」
「シャァァァァア!!!!」
「ぼぁあっぼあー!」
範囲攻撃手段があって良かった本当にぃいい?!まるでGの様に一人見つけたら更に襲いかかってきていた。幸い個として強い奴は居ない。
だけど数が、数がとにかく多い。しかも見たことない魔法まで使ってくる奴も混じってる。具体的には近くに生えてる木を操ってくる。
「生贄を捉えろ! 《木操》」
「シュゥっ!」
炎槍で複数本の木の幹を燃やし尽くす。
「ジリ貧っですっ……!」
「シャァ……」
白桜の魔法は巻き込まれる可能性がある。だからおいそれと使えないし、何より祝属性のバフがある種の生命線にもなってる。
逃げたいけど退路からも来てるから、ぶっちゃけかなり不味い。
「主が見てくださる! 早く殺すか捉えろ!」
「増援です!」
「シャァ?」
「ぼぁあ……」
嘘でしょ……。もう覚醒使うしかない。ルーフもその決断に至ったようで杖を構え直す。もうどうにでもなれぇっ!
「《かく……」
「シャァ……」
「ちょーっと待ったぁあ!!!!!」
木の幹よりも上、上空から待ったをかける声がかかる。見上げるとそこには下半身は鳥のような身で上半身は人だが、背には大きな純白の羽根を持っていた。
赤い目と髪を煌めかせながら僕たちの元へ急降下し……あ。
「オレに任せr」
地面に追突した、何だコイツ。気にしない方が良いのかもしれない。
「今のうちに逃げちゃいましょう」
森人たちが呆気に取られてる。確かにチャンスだから逃げよう。流石ルーフ切り替えが早い。勢いよく背を向いて逃げようとすると悲痛な声が聞こえる。
「おいおいオレ助けにきたんだよ?!」
「ありがとうございます、囮役を引き受けて頂き」
「王女からの特殊依頼で来たんだから普通一緒に戦うだろ?!」
「知りません、目的地を変更しなければなりませんね……」
「シャァー?」
ん?特殊依頼?ならプレイヤー……?
「オレはプレイヤーだからな!!!」
一人称オレだけど声高いし、布で胸隠してるからもしや女の子かこの子。前にリョクさんがここにはプレイヤー居ないって言ってた気がするけど、どうしてだろう?
でもプレイヤーなら助ける意味はある。
「シャー!」
「蛇? って殴ってくんな!」
流石に森人たちも混乱から復活した。トゲ付き棍棒を紙一重で彼女は後ろに飛んで避ける。
「白蛇サマ?! わ、わたしも戦います!」
「ぼぁ……」
二人ともごめんね、後で沢山構うから。とりあえず覚醒を使うかはこの子の戦い方を見てから決めよう。
「《鳥の舞》! おらぁっ!」
何かのスキルを発動させると、素早い動きで撹拌しながら蹴りで敵をバッタバタと倒していく。
「《武器変更》《三連射》」
離れた所からも弓を取り出し撃ち抜いていく。あれ、結構強そう。
「シャァっシュー!」
「どーよオレのじつrいってぇ?!」
僕たちに向かって無い胸を張って自慢した所を後ろから手斧で斬られた。訂正、やっぱりそこまで強くないかも。
でも気になることはあるから生かさないといけない。名前も聞けてないし、そもそも僕をプレイヤーをとして認識してるかどうかも怪しいけど。
「数が多いけどオレの敵じゃねぇっ!!!」
「ぼぁー」
「バフか? サンキュー!」
白桜はやる気のなさそうな鳴き声と共にバフをかけた。なんかすごく面倒くさそうな視線を感じるけど、我慢してもらうしかない。
「《カースドランス》、えいっ」
ルーフもルーフで近寄ってきた敵だけ対処するようになった。まぁ……僕も任せてれば大丈夫かな。適度に支援してれば勝手に戦い続けてくれるはず。
「もう終わりか? 今のオレは最強だからな!」
「シャー」
「ぼぁー」
しばらくすると、森人たちの攻撃が突如として止む。
「時間だ……帰らなければ」
「帰らなければ」
「オレの勝ちだ!」
狂った森人たちは奥へと消え、乱入者によって無事にこの場を切り抜けたのだった。
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