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どうしたの?

黙々と朝御飯を食べながら、泣いているのに気づいた。


「凛、生理前?」


「えっ?」


「情緒不安定だろ?ここ最近!」


「そうかも」


「無理するなよ」


「うん」


私は、PMSが重い。そして、生理も重い。病気はないし、筋腫もない。だけど、全部重いのだ。だから、生理の前は情緒不安定が続く。今もそうだと思われたようだ。だけど、今は違うんだよ!龍ちゃん。


「ご馳走さまでした。行かなきゃ」


「お皿下げておくから」


「ごめんね、行ってくるね」


私は、立ち上がろうとしたけど龍ちゃんは「いいから」って笑った。


「行ってきます」


「気を付けてね」


こんなに優しい人を裏切っておきながら、罪悪感がシャボン玉みたいに浮かんではすぐに割れて消えていく。龍ちゃんが、行ったのがわかって私は、また朝御飯に向き合っていた。

罪悪感なんかより、絶望をすり替えられた興奮の方が勝つなんてイカれてる。

11時までに、やることやって癒しさんに会いに行かなくちゃ!16歳の男の子とデートをすると考えただけでワクワクする。友人の数人は、子供がすでにそんな歳だった。まあ、sns以外で会う事はないんだけどね。


私は、ご飯を食べ終わっていつも通りの日常を繰り返す。大好きな箱庭で、洗濯物を干す。下着は、盗まれてはいけないからと二階にわざわざ上がって下着だけを干すめんどくささがまた好きだった。一階に降りてきて、お皿を洗って…。気づいたら、10時を過ぎていたので慌てて用意を始める。朝の時間は、思いの外早く過ぎていく。私は、準備を終えて、癒しさんとの待ち会わせの駅にやってきた。


「来てくれてよかった!」


癒しさんは、ニコニコ笑って私を見つめていた。某アイドルグループのメンバーでもおかしくないような容姿をしている。やっぱり、こんな子供をこの世に産み落とせるなんて羨ましい。


「どうしました?」


「ううん」


「行きましょうか!凛さん」


「はい」


私は、凛君と並んで歩く。

触れるか触れないかで、当たる手を、突然握りしめてきた。


「えっ?」


「今時は、繋ぐんですよ」


「嘘でしょ?」


23歳も離れた子の今時は、よくわからない。


「嘘じゃないです」


確かに恋人がするような指を絡ませるような繋ぎ方ではない。あっさりと掴まれているだけだ…。動揺している私が、おかしいのだろうか?


「誤解されちゃうとね!いけないから…」


手を離そうとするけど、余計に握りしめられる。これは、いったいどんな状態なのか…。凛君は、気にせずに歩いて行く。私は、不覚にもドキドキしてる。


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