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高崎LOVERS  作者: リリィ
7/24

高崎LOVERS⑦ 烏川

今日も烏川の眺めがキレイだな




田中は高崎公園の高台から




烏川を眺めている




ここから見る景色は




ちょうど白衣観音様と向き合う形になり




烏川の流れと




緑に映える観音山




そして遠くには紫色の榛名山が臨める




初秋の高崎公園は落ち葉が増えて来た




休日という事もあり




遊具で遊んだり




孔雀や猿をみて楽しく笑う子供達の声が心地よい




田中も子供たちが幼い頃は




よくここへ連れて来たものだ




パパ見て




ママ見て




とせがむ子供の姿をもっと目に焼き付けておけば良かったと思う




子供たちの面影を追いながら秋風を楽しんでいると




田中さんこんにちは




と声をかけられた




おや、牧さんこんにちは




牧さんはこの高崎公園で知り合った散歩仲間だ




いつも足の悪くなった柴犬を孫の様に抱えては




公園内を散歩している




そう言えば今日は柴犬のハナちゃんがいない




今日はハナちゃんはお留守番ですか?




と田中が聞くと




牧さんは烏川に目をやり




ハナちゃんは観音様の所に行っちゃったのよ




と声を落とした




それは・・・・お気の毒に




しばらくお会いしなかったですもんね




もう随分と足も悪かったようでしたし




田中は牧さんを直視出来ず




烏川越しの観音様に語りかける様に言った




歳をとってからのペットの死がもたらす喪失感は想像するに余りある




コレからはお散歩も軽くなるわね




牧さんは呟く様に言うと




トボトボと遠ざかっていった




人間も犬も若くはなれないもんなぁ




田中はハナちゃんを憶い




遠くの観音様へ手を合わせた

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