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Exception for Equilibrium ~僕だけ<刀>って、何事ですか??~  作者: 艸田見 寛
第三章 目くるめく変化する現在 [九十九闘技編]
32/38

第三十話 決闘前 

最後までお付き合いください。



13時50分。



たけちゃんの決闘が始まる10分前となった。決闘のステージはごろごろした大きな岩が転がる第二訓練場である。黒っぽい岩は背丈が2mもあるものまであり、でこぼことした岩の床は表面が滑らかになっており踏ん張りがきかないようになっている。高低差こそないが、攻撃を防げるような遮蔽物がそこら中にあり、空手を活かした打撃を主な攻撃手段とするたけちゃんにとってはあまり相性のいいステージとはいえない。


僕は観戦のために設置された、階段のように連なる急造のベンチに腰を掛け決闘の開始を待っていた。自身も二時間後には決闘があることは承知していたが、九十九闘技特有の緊張感のある雰囲気を事前に感じておきたかったし、たけちゃんの決闘を見なくて誰の決闘見るねんとも思ったのでやはり見に来ることにしたのだ。僕の右隣にはグレもらくもんも来ていた。


横に目をやると二人の様子が何だかおかしい。彼女たちは決闘が控えていないのにそわそわしているのだ。グレは両ひざを開いて閉じてと特殊な貧乏ゆすりを、らくもんは瞼痙攣してるの?ってほどに瞬きしている。というか、そもそもグレとらくもんは自分の決闘があったとしても緊張なんてしないだろう。まず「負けるかも」なんて微塵も思わないからだ。これだけは確実である。


「……あのぉ、二人が緊張してどうするのさ?」


「友和!たけちゃんは大丈夫なのだ!?」


「そうだよ、なんだか心配だよ!!お姉ちゃんを愛でるという同じ志を持つ我が友、たけちゃんがけがしちゃったらどうするのさ!!」


「うーん、そう心配することはないと思うけどな。たけちゃんは空手を昔から修行してたし、生体鋼外殻アウターとの相性もいい。まあ、ステージとの相性は悪いかもしれないけど。」


「そうか、うんうん、そうなのだ!!たけちゃんが負けるはずないのだ!!」


「そ、そうだよね。あの鋼鉄の意思を持ってたたけちゃんが負けるはずないよね!!」


(いやぁ、緊張感にじみでてるなぁ。二人して同じこと言ってるし。)


「そうそう、まあ今はたけちゃんの応援に集中しよ。ほら、もうすぐ始まるよ。」


「おっ、来たのだ!たけちゃん頑張るのだぁ!!!」


「たけちゃん!!絶対勝ってお姉ちゃんのチアリーダー見るんだぞぉ~!!!」



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「……ああ、ああ、そうだ。トーナメントの組み合わせをランダム生成するコンピュータに細工して、お前と『あの方』が二回戦で当たるようにしておいた。」


「……そうですか。しかし、この通信、傍受なんてされてませんよねぇ?ばれたら一大事ですよ。」


「いや、使い捨ての携帯を使っている。これが終わったらすぐにも捨てるさ。」


「なら安心だ。僕は一回戦を勝ち抜くだけでいいと。でも、二回戦に『あの方』と当たったとして、どうすればいいのです?倒してもわざと負けても何も起こらないのでは?」


「……いいや、お前は『あの方』が真に科学に愛されているのか試すだけだ。そうすれば前時代文明機ラプラスの使徒たる器を持っているか否かが証明される。我らが旗頭になってくれるかもしれないお方だ。」


「ふーん、見た感じそうは思えませんけどね。まあいいや、やるだけやってみますよ。」


「ああ、通信はこれで最後だ。これ以降九十九闘技の間はコンタクトがないと思え。一回戦目の相手はどうなってもいいが、『あの方』は手厚く待遇して差し上げろ。『あいつ』は知らなかったとはいえ少しやりすぎたからな。」


「……はあ。性にはあってませんが了解しました。結果報告はいかように?」


「それについては問題ない。そちらにもヴァイスハイトは潜入している。」


「そうですか。ではこれぐらいで。」


「ああ、幸運を。」




------------------------------------------------------------------------------------



<九十九闘技 大会規定  第三項・決闘のルールについて>



・一対一の決闘とする。


・制限時間は無し。


・決闘を行う場所としては、訓練場、またはアリーナを使用する。


・決闘の終了は、一方が降参を宣言、または戦闘不能になった場合終了とする。また、戦意喪失、攻撃の意思がない場合は立会人の判断によって降参宣言と受け取ることを許可する。なお、通常の決闘における防御術式全損による決闘終了は無効となる。双方が同時に戦闘不能になった場合、その決闘は引き分けとして両人が次回戦に参加できるものとする。


生体鋼外殻機動士アウターパイロット同士の決闘における防御術式<ガード>の構成マナ出力は、生体鋼外殻アウターが可能とする術式最大出力の5%と共和国軍法には記載されているが、九十九闘技の特性上、術式最大出力の2%を防御術式構成出力に設定する。これは政府の特別命令に基づくものであり、正当性を持つ。



・決闘において持ち込み可能なのは、生体鋼外殻アウターのみである。アンプリファー、その他の銃火器、刃物などの持ち込みを禁ずる。


・その他反則行為は通常の決闘規定に則るものとする。


・決闘中、反則・禁止行為が発見された場合、もう一方の不戦勝とする。また、決闘終了後に不正が発覚した場合その決闘内容を取り消し、反則行為をしたものは無条件にトーナメントから脱落とする。反則行為をしていない者が反則者に敗北していた場合、その者を決闘勝利者とする。


・前述の規定を、立会人が厳守し、正しく実行する。

立会人には、第四回戦までアウターアカデミーの二年生、三年生。第四回戦以降は共和国軍から派遣された決闘立会人を置く。



以上。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!!



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指摘やダメ出しでも構いません!!というかむしろください!!



今後とも、『Exception for Equilibrium ~僕だけ<刀>って、何事ですか??~』をよろしくお願いします。

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