プロローグ
初めての作品です。
どうぞお手柔らかに。
冷たい目でも読んでくれると嬉しいです。
時は西暦2300年。
大地に隕石が大量に降り注ぐ大災厄「星降り」が発生した。人類の3分の2が死滅し、マナのオーバーフローにより大規模な地殻変動が起き、地球上の大陸がたった一つに結合した。この大陸はのちに「ユーラ大陸」と呼ばれるようになる。
この大規模厄災によって、西暦は破棄され、新たな文明の始まりの暦として「改歴」が制定される。
新大陸ユーラ大陸には改暦1300年頃ほぼ同時に2つの大国が誕生した。
文明が破壊されたが、「星降り」によってマナと呼ばれる魔力を人間や動物が大量に宿した
‹東ジルト聖帝国›
前時代の文明結晶、十二機の前時代文明機が発掘され科学的な発展を遂げたが、「星降り」によるマナ獲得が微々たるものであった
‹西ツァーラント共和国›
この国家間で改暦1475年に起きたのが第一次魔法大戦である。
共和国側は銃や戦車を用いた、前時代における近代戦争を模すような戦いを仕掛けたが、帝国側の魔法戦に対応できず、多くの戦場で大敗を喫した。
その結果大陸の4分の3を帝国の侵攻を許し、戦争における魔法の必要性が全世界に広まることとなる。
この結末に早急な対応策を練らなければならないと考えた共和国側が、貧弱なマナを増幅させ、擬似的な魔法を扱えるようになるために開発したのが、マナ増幅用デバイス、通称アンプリファーである。
そしてその最たる研究成果が前時代文明機7号機を媒介して制作が可能となった。
それこそ生命融合型マナ増幅用装着デバイス
生体鋼外殻なのである。
そしてまた、それを扱うに足る人間を生体鋼外殻機動士と呼称したのだ。
生体鋼外殻は、人間以外の生物のマナ回路を人間に擬似装着させる。装着しない状態では独立した生命体として、機動士の相棒として、感情や意思を持つ生物として行動を共にする。そして装着をすると魔術師同等の疑似魔法が扱えるようになる。更に言えば身体強化、思考の明瞭化など共和国にとっては大発明であった。時に改暦1531年の青天の霹靂であった。
この発明により帝国と共和国の戦線は均衡状態を保つことに成功し、改暦1560年、帝国側の国境上独立魔術結界の展開を境にほぼ休戦状態となっていた。
アウターの重要性を痛感した共和国は、軍士官学校に特別分校・アウターアカデミーを設立した。そして共和国中のアウター適性をもつ人間は特別分校に編入が許可され、対魔術師、対魔獣の最終兵器として育成、教育が進められるようになった。
そして改暦1590年、正式な休戦協定が結ばれ、国境上の小競り合いが完全になくなったのだ。
さて、この物語は改暦1600年に始まる。一人の共和国に生まれた少年が自国を救い、平和を国にもたらす大きな英雄譚の少しばかり奇妙な始まりである。
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今後とも、『Exception for Equilibrium ~僕だけ<刀>って、何事ですか??~』をよろしくお願いします。