Jeff Beck's Guitar Shop(ジェフ・ベック ギター・ショップ)
89年にテリー・ボジオ(Dr)、トニー・ハイマス(Key)とのトリオ編成で制作されたアルバム。
トリオだからベースが居ないんだけど、キーボードのハイマスが、シンセベースでカバーしている。
コレどうやって演奏してるんだぁ!?、と思わせるジェフ・ベックらしい変態ギタープレイのオンパレード!
CDジャケットのイラスト通り、ギターを車のような大型のマシンという架空の設定をして、それを工事している様子を再現しているのが、1曲目の「ギター・ショップ」である。
ドリルを回す音、ネジを締める音をギター音で再現。
スパナを落とす音、工場でのガッタンゴットンという作業音はドラムが表現している。
当時はプロもリスナーも、このアルバム聴いて度肝を抜かれたんだよね。
グラミーでは「ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス」を受賞してます。
ジェフ・ベックもこのアルバムを作る時、相当気合入ってたんだろうね~。
思えば前作が、85年に制作された「フラッシュ」で、ベック本人が「忘れ去りたいアルバム」と言っているからね。
なんで忘れ去りたいんだろう…?
歌モノアルバムで、自身も歌ってるからかね…?
前作「フラッシュ」では第一期ジェフ・ベック・グループのボーカル、ロッド・スチュワートが「ピープル・ゲット・レディ」で歌って、結構話題になったんだよね。
まあその前に、前年84年にロッドが出したアルバム「カムフラージュ」の1曲目、「Infatuation(お前にヒートアップ※邦題)」で、ベックがソロだけ弾いてたから、ケンカ別れしたロッドとの共演も、僕はそんな驚かなかったんだけどね。
「フラッシュ」でも、「エスケイプ」というインスト曲(このアルバムでも数少ないインスト曲)で、グラミーの「ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス」を受賞してるんです。
ベックは「フラッシュ」以降、現在のフィンガーピッキング奏法を多様し始めたから、やっぱ「フラッシュ」なくして、現在のジェフ・ベックも、アルバム「ギター・ショップ」も語れないのだ。
僕は当時、横浜アリーナでベックの生演奏を観ました。 ^^/
やっぱ3人で演ってましたね。