アリス1
アリスを軸としていきます。
アリスは、上機嫌だった。
理由は、たくさんあるが、一番大きな理由は、今月一番に客が出入りしていたからだ。今の時刻は、夜の八時。
ふん♪ふん♪ふーん♪と鼻歌まで歌っている。
突然ドアが開いた。営業スマイルをしようとしたが、客じゃないらしい。
30~40ぐらいの男性が、少し顔立ちが整っていて、少し変な服装をしている。そして私と歳が同じぐらいの、気を失ってる青年を連れてきた。
「よう、マスター」
宿主のことを皆マスターと呼んでいる。
もちろん、私も例外じゃなく。
「どうしたんだい?その青年は。」
「この宿の裏に倒れていたんだ。心当たりは、ないか?」
「見たことすらないな。」
「身分を証明するものも何もなくて、困ったな。」
「じゃあしばらく家であずかろう。」
「本当か!?マスター、ありがとう。」
「なんで、お前がお礼を言うんだよ。」
苦笑交じりにそういう。
「じゃあな、マスター」
そう言って出て行った。
「アリス、この青年のお世話をお願いしていいか?」
「はい!わかりました。」
「この青年の部屋は、屋根裏部屋にする。自分が部屋まで青年を運んどくから、明日パンと飲み物を持って行ってやれ。」
返事をして、仕事を再開する。
評価、感想お願いします。