表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/41

聖前戦、終1

次からは優勝候補三人のローテーションで試合が行われる。


俺が出るのは最初と最後か。


最初なので準備をはじめる。


ここまで勝ち上がってきた相手はどれだけ強いのか。

健也は、試合の合間宿屋で休憩をとっていたので試合の相手は

みていない。ただ単に楽しみが増えるという理由で。


よし、と言って剣を握った。

そして舞台へと上がる。



驚いた。何に驚いたのかといえば相手の姿に、だ。

ビアンカ・アヴァロンという名前からして女性だと思っていたが。

まさかこんなにも若いとは。たぶん十代前半だろう。黒髪の

ツインテールで剣の他に腰にナイフを装着している。

これはルール上違反ではない。


しかもさらに驚いたことにこの少女が現聖剣士と死闘を

繰り広げたらしい。

とすればかなりの実力者ではあるが、なぜこんな少女が?


まだ幼い少女と戦うのは気が引けるが手を抜いては勝てそうに

ない相手だし本気でいくしかないか。


「レディー、ファイト!!」

その合図と同時に駈け出す。


しかし相手ービアンカの姿が見当たらない。


「後ろか!?」と振り向くがいない。


「残念♪」上から声が聞こえた。

見上げる前にその場から跳んだ。


ドンという音が響いた。


速い!?しかも威力もいままでのと比べたらけた外れに高い!?

あのスピードはセカンド、いやサードテンポと同等!?

しかしサードテンポを使っても、威力で負ける。

これが聖剣士と死闘を繰り広げることの出来た剣士の実力か。


もう魔法を使うしか、ないのか。早いな。まさか聖剣士と戦うまえに使うことになるとは。魔法世界では結構剣技だけでは強かったのに。

俺の力のなさを改めて感じる。でもまだ負けるわけにはいかない。

魔法はルール上違反にはならないとさっき見て確認した。


セカンドテンポ!!サードテンポ!!

ビアンカはその姿をみて襲いかかる。


今のところしのいでいる。だがいつまでしのぎ切るかわからない。

その前に仕掛けるしかない!


移動魔法 ムーブポイント!!

ビアンカは驚く。目の前にいた敵が急に消えたのだ。

しかも目にもとまらぬスピード。ではなく、文字どおり消えたのだ。


ムーブポイント、それは魔法学校ではあまり使われなかった。


なぜなのか、その理由はムーブポイントで移動する地点を定めたあと

ムーブポイントを発動するとその定めた地点の二メートル上に移動する。

それだけなら目くらましにも使えるが、その定めることのできる範囲が

術者の一メートル以内と決まっているので全体範囲魔法を使われれば

あまり意味がないのだ。そして空にいる敵にもあまり効果がない。

地面に足がついてないため剣を振ったとしても威力、スピード

ともに落ちる。しかも魔法はそこそこ体力をもっていかれる。

他の魔法で足場を補うと疲労のたまりが尋常じゃないので

決めて以外は魔法の複数使用は使わない。


剣技として使うものもいるが魔法学校では使われない(剣士同士の戦いではないため)。剣技として使う場合もかなり訓練する必要がある。


しかし健也は訓練していた。


健也の上空からの一太刀がビアンカに襲いかかる!?



評価、感想お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ