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恋愛補助部!!  作者: SEASOUND
2/2

活動開始

 とは言ったものの、まずは調べもの中心の地味な活動が続く。


 俺らの学校、神札高校なかなかのアバウトさがあり俺らには心地よい。明るい雰囲気の学校で、校舎もまだ新設されたばかり、今年で五年目か。校庭は人工芝、テニスコートもありプールもある、中庭を囲むように教室棟が建っているとまぁそんなところか、最寄りは新宿駅。俺と妹の蓬、幼なじみの淀はずっと西、型多けーおー相模原さがみはら線の途中の多摩センター駅で降りそっから歩いて40分のところが家だ。


 「そうそう、兄貴さ、淀ちゃんのこと更科くんに言わなくて良かったの?惚れられたらまた大変なことになっちゃうよ。」


 「あー、忘れてた。蓬、炭酸ちょーだい」


 「はい、まったく、淀ちゃんが男だってことはすぐに教えてあげないとー、あと、炭酸はもうちょっと控えてー!!体に毒だよー」


 淀は昔から大人しく男の子というよりは女の子という感じだった。あいつが変わったのは中学一年生の時、高校一年生のイケメンと話題だった先輩に告白されてからである、その告白は断ったのだがどんどん女の子っぽくなっていき、背が伸びなかったのも幸いしたのか女装を始めた。するとあまりのかわいさに、それまでキモイと苛めていたやつらを次々におとして、ふるという荒技をやってのけたのである。気が付いたら、制服まで女物になっていた。


 「あいつは一目じゃ男だと分からないからな、変声期もスルーしたし」


 「淀ちゃん男からも女からもモテモテだもんねーほらほら淀ちゃん取られちゃうよー」


 「だーかーらあいつは男だ!なにが取られちゃうよーだ、まったく」


 ピンポーン、ボロいチャイムがなった

 

 「失礼、明智だがよろしいか?」


 「開いてるよー淀ちゃん」


 するとガラッと音を立てて淀ともう一人、長身のイケメンが立っていた


 「ひさしぶり徹、近くまで来たから。そこで淀にも会ったし恋愛補助部の助けにもなりたいしな」


ちょうどいいところに調べ物の達人が現れた


「久しぶり、真田来てそうそう悪いんだけど調べ物を頼まれてくれないか?」


俺とこいつは様々なことを解決してきた名コンビだ。なぜこいつが調べ物の達人なのか、それはありとあらゆる所にパイプがあるからだ。この町最強の不良の親友(俺も幼なじみなのだが)というだけでもおわかりいただけるだろう。


 「いいぞ、なにを調べればいい?」

 

 翔輝の話し方には威厳があるとよく言われるらしい、確かに翔輝に付き従うものは多い。翔輝にあこがれ、翔輝と行動したい人などたくさんいる。だが、翔輝はこうして会いに来てくれたり、友情を大事にする男である、俺も見習いたいものだ。


 「更科翔麻、そして彼の元カノについてだ。現在高校一年生、親を失っているのとひどい別れになってしまった彼女がいるはずだ。それしかわからない」


 そう言うと翔輝は首を傾げた


 「更科翔麻って伊達のとこのメンバーじゃないのか?」


 何という偶然ずいぶん近いところにいるじゃないか伊達とはさっき紹介した不良の事であるこれは運がいい。


 ルルルルルル…ピ


 『もしもし、伊達ですけど』


 『あ、久しぶり優次』


 『おお、久々だなてっちゃん元気にしてるか?』


 『あぁ、勿論元気だぜ。お前はどうせ元気だろうからいきなり本題行くけど、そっちに更科翔麻って奴いない?』


 『更科?うん、うちにいるけど』


 『そいつの情報がほしい』


 『恋愛補助部か?』


 『その通りだ、なんかあるのか?』


 すると優次はどうも困った様で言いよどんでいたため、こっちの検討を話すことにした。


 『更科翔麻には昔彼女がいた。そして幸せな日々を送っていたのだがその幸せは唐突に壊された。まぁ憶測だが、彼女が何者かに襲われた。そして貞操を奪われたそんな所か?』   




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