オープニング
あなたの恋愛補助します!
そんな言葉が俺の目に飛び込んできたのは夏休み前の事だったか
「あんじゃこりゃぁぁ、ハハハ、これが部活かよ?」
確かに衝撃的だったこれは何なのだろう。
「ああ、恋補ね。」
「あっ、先輩これってなんなんですか?」
「あれお前、確か更科だったか?これはなそこに書いてあるように恋愛を助けてやる部活さ。この部活はな依頼すれば恋愛を助けてくれる、それはありがたい部だよ。」
そしてみんな帰ってから俺は、教室に残って時間を潰していた
そのときだった。
ガラッ
「君は恋愛で悩みがあるのかい?」
いきなりだった
「いや、ないですが」
「おや、そうかてっきりそうなのかと…。あ、私、恋補の山中っていうんだ。ここにいるってことは同学年みたいだね。私は二組なんだけど一組なんだ。」
そういえば、見たことがある。こいつ恋補だったのか。
「あっ、君さ恋補入らない?」
「いやだ。」
「なんで?この時間教室にいるってことは部活はいってないでしょー?」
「恋愛経験ないし。」
「大丈夫、私だってないから」
この部活適当だなー、案外
「入ろうよ、今同学年がいないんだよ、あっそうそうなんで残っていたのー?」
「この時間に帰るとまだ親が帰ってきてないんだよ、つーか鍵忘れたんだよ、チョッ、笑うな!」
「ハハハ、ごめんね、イメージにぴったしハマっちゃって。まぁ、っていうことは暇なんだよね、じゃあちょっとこっちきてー」
こういうシチュエーション来たぜそうよく創作にあるシチュエーション、女の子に連れて行かれた先にはさらなる美少女が…いた、男と一緒に
「どしたのー、具合悪いのー?」
「あいや、そんなことはない」
「じゃあ紹介するね、これが山中徹私の兄、でこの女の人が明智淀ね、で、私が蓬ねー」
兄だと…俺はあと一歩で激昂するところだった
「まさか主人公は俺じゃないのか?」
そうこの状況だと、主人公は山中(兄)そうイケメン
「う、嘘だろ」
「?、どしたの?あれ、えーと」
「更科、更科翔麻」
更科翔麻、俺はその名前がどういう意味なのかを知らない。さっき言った親も本当の親ではないことは皆知らない。俺でさえつい最近知ったのだ。
「君は親がいないな?」
ガクッ
「君は異常だ。愛を求めすぎている、これは親を失っているか、彼女を失ったばかりかと思ってね。あっているかい?」
なぜだこいつ、人の心を読めるのか?
「更科くん、兄貴はね人の愛に対する感情が手を取るようにわかるのよ。」
なぜ愛に対する感情?
「代々恋補に伝わる術でな、まぁ今は俺しか出来ないが。」
「男の子にしか出来ないんだって、私もその能力欲しいな~。」
……うん?なんか俺入る空気になってない?つーか愛に対する感情って損な気がする。それって分かっちゃだめなやつでしょ普通
「まぁ、意識しなければ大丈夫さ何ともならない、ただ…お前の目が死んでいるようだったからな。すまないが、見させてもらった」
「俺の目が?そんなことまで分かるのか?」
「いや、これは俺の勘なんだけど…いや、気のせいだな、ごめん何でもない。」
「ねぇねぇ、入ってくれるー?」
入りたくねぇな、なんか胡散臭いしあんまり気は進まない
「まぁ、そんなに急くこともないし、1日考えてみてくれよ」
「あぁ、じゃあ失礼する。」
バタン、彼がドアを閉めた。俺は考えなければいけなかった彼が抱えている物の大きさを、
「蓬、先帰っててくれ。淀、話がある時間はあるか?」
「問題ない。」
「じゃあ、お先っ!!あっ、兄貴は早く帰ってこないと奥さんに叱られるぞー!!じゃあ失礼しますっ!!」
バタン、一際大きな音が鳴った落ち着きのない妹だ。
「それで、話というのは?まあどうせあの少年のことだろうが」
やはり分かっていたか俺に見えたことなら、こいつは絶対に見えているだろうと思った
「やはり、そのようだな私にはあの少年が死んでいるようにしか見えなかった。」
多分見えたものにあまり変わりは無いだろう。
「はっきり言おう、私には彼にあまりにも最悪な別れ方をした彼女がいると見た。多分彼女が他の気が触れたバカどもに、陵辱されでもしたんだろう。あいつは助けられなかった事を後悔でもして謝れず、彼女はあいつに後ろめたさを感じて、なにも話していないんだろう。」
やはり、これは恋愛補助部の出番と見ていいようだ。恋愛補助部は恋愛のことなら何でも、お節介でもそれが解決したほうがよい悩みなら絶対にもやもやしたままじゃ終わらせない、絶対
「動くか、恋愛補助部」
お初にお目にかかります、SEASOUNDです。今回は、愛に翻弄される少年、更科くんのお話し。主人公は山中徹です。わかりにくくてすみません。ぜひ感想をお願いします。