付属 歴史
昔書いた小説長編小説『流星演舞』シリーズを思い出して書いた小説です。
ただし、昔に書いた分はすでに手元に残っていないため、初公開に等しい状態ですが。
歴史
13日間に及ぶ、核の戦争。
地球のすべてを破壊つくした戦争も、だが人類の絶滅を招く最悪の事態を避けることはかろうじて適った。
その後、破壊された世界で人類の文明は急速度に後退したが、やがて時を経た人々は地球の大気を越えて、太陽系内へと進出を始める
それから、千年の時を置かずして、太陽系全域へと生活圏を拡大した人類社会は、地球統一政府ウー・チャルデ・ドミニオンの下、繁栄を謳歌した。
だが、支配者の名を冠するこの男は、統治者としては有能であったが、搾取の名人でもあった。
彼の独裁者によって、地球統一政府は全太陽系を支配する中心として栄えた。だが、彼の死を契機として、各地で発生した紛争によって、間もなく太陽系内の勢力は、内紛に継ぐ内紛を重ねることになる。
しかし、その頃には既に太陽系外に進出していた13の惑星が、他の宇宙空間への植民を開始していた。
すでに、太陽系の時代は終わり、広大な銀河系への進出の時代を迎えていた。
それから、万を数えるほどの歳月が過ぎ去る。
銀河系全域へと拡大した人類社会は、さまざまな国家、勢力が乱立していた。
とはいえ、それらすべては無作為な人の集まりではなく、国家機能を備えた社会として存在した。それも、いくつもの恒星系を従える強大な国家群であり、その規模は太陽系時代の人類社会からは、想像さえもできない巨大な国家群だった。
この時代のことを、銀河系人類社会と呼ぶ。
銀河系全域を生活の舞台とすることになった人類。
その中でも、強大国として知られているのが、リューフレス・リフレネシア同盟国。カスティナラバ帝国。アラス帝国。アブレネーシュ国。ハルネイス国の五つの大国であった。
これは、銀河系人類社会における、カスティナラバ帝国から始まる物語。