ヒルダとレベッカ対魔物の集団 その一
ヒルダと約束して無茶な攻撃はしないと心に誓ったレベッカが慎重に攻撃を仕掛ける魔物を選んでいく。
一方の魔物達も会議のようなものが終わったらしく、コマンドドッグ達がヒルダ達に向けてゆっくりと近付いてきていた。
「……さて、無理攻めをしないと約束したという事は、攻撃する魔物をこれまで以上に慎重に決めないといけない、という事……悩むなぁ……」
「……む、レベッカさん、魔物達が……」
「え? あ、こっちに向かってくる魔物が……コマンドドッグか……」
「レベッカさん、それなら攻撃目標はこちらに向かってきているコマンドドッグにするのはいかがでしょうか?」
「こちらに突撃してきたところにカウンター、ですか……良い考えです、さすがはヒルダ様!」
ヒルダの提案を聞いたレベッカが笑顔でその提案に賛成すると答えていく。
そんなレベッカとヒルダに、これまでゆっくりと近付いてきていたコマンドドッグ達が突然走り出し、一気にレベッカ、ヒルダとの距離を縮めてくる。
「……ガルッ! ガルルッ!!」
「ガルオッ!」
「……むっ!? コマンドドッグ達が!?」
「来ましたね。ですが慌てる事はありません。ファイアレーザー!」
「……え? ヒルダ様!?」
このコマンドドッグ達の行動にレベッカは若干慌てたのだが、ヒルダは慌てず騒がず、突撃してくるコマンドドッグ達の足元に目掛けてファイアレーザーを発射していった。
この一撃を見たコマンドドッグは突撃を止めて、ファイアレーザーが着弾して穴が開いた地面に目を向けてしまう。
そうして無防備な姿になったコマンドドッグに、攻撃を仕掛けるようにヒルダがレベッカに指示を出す。
「……ガルッ!?」
「ガ、ガルッ!? ガルルッ!?」
「……おお、コマンドドッグ達の前進が止まった……」
「レベッカさん今です! コマンドドッグ達が動きを止めている今の間に!」
「あっ、そうですね! じゃあいきます!」
「お願いします! その間私は、コマンドドッグ達の背後にいる魔物達に……! アイスレーザー! ウインドレーザー!」
レベッカが突撃する姿を確認したヒルダが、オーク達とスモールトレント達に魔法攻撃を仕掛けていく。
このヒルダの攻撃でオーク達もスモールトレント達もコマンドドッグ達に援護する事を邪魔されてしまい、レベッカのコマンドドッグ達への攻撃を許してしまう。
「……ギ、ギギッ!?」
「フシュルウ!?」
「……あ、ありがとうございます、ヒルダ様! コマンドドッグ達! 覚悟しろ!」
「……ガルッ!?」
「ガ、ガウッ!?」
ヒルダの援護を受けたレベッカが、コマンドドッグ達に剣を振るっていった。
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