魔物の住み処
村人達は首を傾げるヒルダに、なんでそんな事も知らないんだろう? という疑問を感じながらヒルダの質問に答え始める。
「……魔物の住み処と言えば、ダンジョン以外にはないんです、けど……」
「ふむ、ダンジョン、ですか。ですが……けど? けど、なんですか?」
「……あの、気になる事は二つあるので順番に聞いていくのですが、魔法使いさんは、魔物の住み処を、ダンジョンの事を知らないのですか……?」
「……ええ、恥ずかしながら……先ほど初めて聞きました……」
村人達の第一の質問に、恥ずかしそうに答えていくヒルダ。
そんなヒルダの姿に村人達の不安が大きくなっていき、村人達が無言になったところで、ヒルダが村人達に次の質問はどうするのか? と尋ねていった。
このヒルダの言葉に村人達は苦笑いをしながら頭を掻き、慌てた様子で次の質問を始めてくる。
「……初めて、聞いた……ダンジョンの事を……」
「は、はい……」
「む、むう……」
「……」
「……」
「……」
「……あ、あの、皆さん?」
「……あ! は、はい、ごめんなさい! なんでしょうか、魔法使いさん!?」
「あの、次の質問はどのようなものになるのでしょうか? 出来れば早く質問をしてもらいたいな、と思っているのですが……」
「あ、申し訳ありません!」
「すみません、つい……」
「謝る必要はありませんよ、急かしてしまった私も少しだけ悪いと思っていますから」
「そ、そうですか。それなら良かったです……」
「ええ……それでは魔法使いさん、次の質問を行います。あなたの名前はなんというのでしょうか……?」
「……へっ? ……あ……」
村人達からの二つ目の質問で、自身が村人達に自己紹介をしていなかった事に気付いたヒルダは、慌てて村人達に自己紹介を始めていった。
「ご、ごめんなさい、私とした事が……すぐに自己紹介をしていきますね」
「はい、よろしくお願いします」
「私の名前はヒルダと言います。つい最近お師匠様から最後の修行として世界各地を旅して回る、というものをやっている者です。皆さんよろしくお願いします」
「ヒルダさん、ですか」
「修行の旅の途中だったのですね」
「わかりました、よろしくお願いします、ヒルダさん」
ヒルダの自己紹介を聞いた村人達が、それぞれの感想を話しながらヒルダに感謝の言葉を伝えていく。
そんな村人達に、ヒルダはダンジョンに案内してほしいと話していった。
「はい。これで皆さんの質問は終わったと考えて良いのでしょうか?」
「ええ、終わりました」
「わかりました。それではそろそろダンジョンに案内していただけませんか? 材料探しをしないといけませんから」
「わかりました、こちらへどうぞ」
ヒルダの求めに応じた村人達が、ヒルダをダンジョンの入り口まで案内していく。
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