ヒルダ、自身に負荷増大魔法を使う
準備が完了したヒルダが自身に負荷増大魔法を使っていくと、その感覚に思わず変な声を上げてしまう。
そんなヒルダを見たレベッカが思わず、大丈夫か? と声を掛けていった。
「……よし、これで準備は完了、と……」
「……はい、ヒルダ様……」
「それではいきますね? 負荷増大魔法、発動!」
「……」
「……お、おおっ!? こ、これは……!?」
「……あ、あの、大丈夫ですか? ヒルダ様……?」
「え、ええ、大丈夫です……大丈夫ですが、しかしこれは……」
「……あの、ヒルダ様? もしかして、ヒルダ様ご自身に負荷増大魔法を使うのは、初めてだったりしますか……?」
「え、ええ、そうですね……でも大丈夫ですよ? 私はこの魔法の解除方法もわかっていますから」
「は、はあ……」
レベッカに大丈夫か? と声を掛けられたヒルダが大丈夫だ、と返答していく。
そんなヒルダの様子を見たレベッカがヒルダに、自分自身に負荷増大魔法を使った事は無いのか? と尋ねていった。
この質問にヒルダは若干恥ずかしそうにしながら、これまでに自分自身へ負荷増大魔法を使った事は無いと返答する。
するとこの返答を聞いたレベッカがヒルダに、自身が前で戦うから絶対に前に出るな、と自身とヒルダの立ち位置を守るように頼んでいった。
「ですからレベッカさん、このまま魔物を探していきましょう。私なら本当に大丈夫ですから」
「……わかりました。ですがヒルダ様、これだけは約束してください」
「……なんでしょうか?」
「あたしが前線で戦いますから、ヒルダ様は後方から支援をするだけにしてください。良いですね?」
「……はい、わかっていますよ、レベッカさん」
「本当ですね? 約束ですよ? 約束しましたからね!?」
「はい。私、ヒルダはレベッカさんと約束をしました。レベッカさんが前衛で、私が後衛だと……」
「……はい。絶対に守ってくださいね、ヒルダ様?」
「はい、大丈夫ですよ、レベッカさん。さあ、行きましょう」
「……はい」
何度も念を押して確認してくるレベッカに、ヒルダは穏やかに笑いながら大丈夫、約束は守ると答えていく。
そうしてレベッカの頼みを聞くと固く約束したヒルダが、次の修行相手を探しに行こうと話していった。
これに対してレベッカも、ヒルダから言質を取れたという事で特に反論する事もなく頷いていき、ヒルダとレベッカの二人はその言葉通りに次の魔物を探してダンジョン内を歩き始める。
こうして歩き始めてから約十分後、次の魔物であるラージラビットとゴブリン達を見つけた二人が、すぐに戦闘態勢に入っていった。
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