戦闘後の反省会
魔物の群れを倒しきったヒルダとレベッカは、すぐに反省会を開いていく。
「……ふう、ありがとうございました、レベッカさん。助かりましたよ」
「いえいえ、あたしがもっと早くスライム達を倒していたらヒルダ様にあんなに危険な状況にならずにすんだのに……」
「……レベッカさん、その事なのですが……」
「……うん? は、はい?」
「私もレベッカさんと同じように修行をしようと思ったのです」
「……はい? ヒルダ様が、修行……? なんで? ……あっ、いや! な、なんでですか!?」
反省会の中で出たヒルダも修行する、という発言に目を丸くするレベッカ。
そうして思わず出てしまった問い掛けの言葉にレベッカ自身が焦るなか、ヒルダは修行を始めようと思った理由を話し始めていった。
「くすっ……そうですね、修行をしようと思った理由は、ゴブリンとの接近戦で苦戦してしまったのが理由ですね」
「……え? それだけ? ……ですか?」
「ええ」
「……いやいやいや! あの、ヒルダ様!? 魔法使いは基本的に後衛で、前に出て戦わないのが通常なんですよ!? 今回がたまたまヒルダ様が接近戦をやらなければいけなくなってしまった異常事態なだけで……」
「ですが、その異常事態が今回だけしか起こらない、とは言えないでしょう?」
「そ、それは……そうですけど……」
ヒルダが話した修行を始めようと思った理由にレベッカは異常事態だったから、と言って修行を始めようとするのを止めさせようと説得しようとする。
しかしヒルダの、異常事態が今回だけとは限らない、という発言で逆に説得されそうになってしまう。
そんなレベッカにヒルダは、止めの言葉を放っていった。
「心配しないでください。やろうと考えている修行はレベッカさんと同じく負荷魔法を使う事ですから。それに今からは魔物に突撃したりしません。後方からレベッカさんを支援するだけにしますから」
「……う……そこまで言われてしまうと、あたしが止めるのは不可能になってしまうのでは……」
「はい、レベッカさんが止める事を出来ないようにしようかな? と。そのように考えました」
「……むう……」
「……反論、出来ませんか? レベッカさん?」
「……はい……悔しいですけど、反論出来ません……」
「ふふ……それではレベッカさん、私は私に負荷魔法を使う準備を始めますね?」
「……はい……」
ヒルダの提案を聞いたレベッカは、すぐに反論出来ないとわかって肩を落としていく。
そんなレベッカの様子を微笑みながら眺めたヒルダが、自身に負荷魔法を使う準備を始めていった。
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