ヒルダの提案と実行
レベッカが第二層に降りたくない理由を聞いたヒルダは、どうやれば第一層でレベッカの修行が出来るのかを真剣に検討し始める。
そうして考えた結果出た考えを実行するかどうかを、レベッカに尋ねる事にした。
「……しかしそうなると、第二層に降りていくのまだ先の話になりそうですねぇ……」
「ごめんなさい、ヒルダ様……」
「そしてそうなると、修行の場は第一層に限られる、と……ふむぅ……」
「……何か、良い考えがありますか? ヒルダ様……?」
「……う~ん……そうですねぇ……修行相手が弱いとなると……う~ん……」
「……」
「……むぅ~……むっ……? うん?」
「……えっ? ヒルダ様? どうしました?」
「もしかしたら良い方法を思いついたかもしれません」
「えっ!? 本当ですか!?」
「はい。ただしこれをやるには私の説明を聞いたレベッカさんの同意が必要になりますけど……」
「え? あたしの同意、ですか?」
「ええ……とりあえず、説明だけでも聞いてみますか?」
「は、はい……お願いします……」
ヒルダの提案に警戒しながら首を縦に振っていったレベッカ。
この反応を確認したヒルダが、レベッカに修行内容の説明を始めていく。
「わかりました。それでは率直にお話ししますけど、レベッカさんの両手両足に魔法で重りを付けようと考えました」
「……え? あたしの両手足に重り……?」
「はい。いかがでしょうか?」
「……それは……試してみないとなんとも言えませんね……」
ヒルダがレベッカに行った提案は、レベッカの両手足に魔法で重りを取り付け、負荷を与える、という物だった。
この提案を聞いたレベッカは困惑気味にやってみないとわからないと返答していき、ヒルダはそれならばとレベッカの両手足に重りを取り付けて反応を見てみる事にする。
「なるほど……まあ確かに、それはそうですね」
「ごめんなさい、ヒルダ様……せっかくの提案を……」
「いえいえ、何を言ってるんですかレベッカさん」
「……え? ヒ、ヒルダ様?」
「レベッカさんが言ったじゃないですか。試してみないとなんとも言えない、と」
「え? え、ええ、そうですが……?」
「ですから、試してみましょう。大丈夫です、外そうと思えばすぐに外せますから……」
「……え? あ、あの、ちょ、ちょっと、ヒルダ様!?」
「いきますよ、レベッカさん。マジカルリスト、マジカルアンクル!」
「……え? うん? な、なんか、思っていたより、重くない……?」
自身の拒否反応を無視して行われたヒルダの負荷増大魔法に、とんでもない重りを付けられると思っていたレベッカが、予想より負荷が少ない事に困惑していった。
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