第二層で起こった事
自身の提案を聞いたレベッカが意外そうな表情になった事で、ヒルダはレベッカが第二層に降りる事には消極的なのだと理解していく。
そんなレベッカにヒルダは直接、第二層に降りるのが嫌なのか? と尋ねていった。
「第二層……第二層、ですか……」
「……レベッカさん?」
「……あ、ごめんなさい、ヒルダ様……」
「……あの、すみませんレベッカさん。一つお尋ねするのですが、もしかしてレベッカさんは第二層に降りるのが嫌なのですか?」
「……う……」
「……その反応は、嫌なのだと受け取らせていただきますよ、レベッカさん?」
「……はい……あたしは第二層には降りたくないです……」
ヒルダの追及を受けたレベッカが、もう逃げられないと悟って第二層には降りたくないとヒルダに白状してくる。
このレベッカの返答を聞いたヒルダは、どのような理由があって第二層に降りたくないのか? と次の質問を行っていく。
「……ふむぅ……そうですか……それではレベッカさん、次の質問をさせていただきます」
「……はい……」
「どうしてレベッカさんは第二層に降りたくないのですか? なにか悪い記憶でもあるのですか?」
「……はい、嫌な記憶があります……」
「そうですか……話す事に問題がなければ、話していただきたいのですが、大丈夫ですか……?」
「……はい、大丈夫です、ヒルダ様……」
「わかりました。それではレベッカさん、お願いします」
第二層に降りたくない理由として、嫌な記憶があるからと答えてきたレベッカに、その記憶を話してほしいと頼んでいったヒルダ。
この頼みを快く引き受けたレベッカが、第二層の嫌な記憶をヒルダに語って聞かせ始めた。
「はい……あれは半年前ぐらいでしたか、初めて第二層に降りた時の事でした……」
「ふむ、レベッカさんの初めての第二層挑戦の時のお話なのですね?」
「はい。それで話の続きなんですけど、第二層で初めて遭遇した魔物と戦って、負けちゃったんですよね……」
「魔物と戦って、負けた……!? よ、よく無事に生きて帰ってこられましたね……?」
第二層初挑戦の時、第二層の魔物と戦って負けた事がある、とヒルダに告白していくレベッカ。
この告白を聞いたヒルダがレベッカが無事生還出来た事に驚いていると、レベッカがなぜ無事に生還出来たのか、その時に行った事の話を続けてくる。
「ボッコボコにやられた後、隙を見て回復アイテムを使って傷を治した後に、猛ダッシュで逃げたんですよ……」
「そ、それはなんとも……お疲れ様でした……」
「ありがとうございます、ヒルダ様……」
当時のレベッカが無事に生還出来た理由を素直に祝福していったヒルダ。
このヒルダの言動にレベッカは、深く頭を下げて感謝していった。
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