村への帰還
返答に詰まって言葉を発せなくなってしまったレベッカに、ヒルダは優しく話し掛けていく。
「そんなに固くなって震えないでも大丈夫ですよ、レベッカさん。村人の皆さんに事情を説明する時は私も一緒に行って説明しますから」
「……それは……ありがとうございます、ヒルダ様……」
「……その言葉は、私と一緒に一旦村に帰る事に同意してもらえたと判断して良いのですよね?」
「……はい。よろしくお願いします、ヒルダ様」
ヒルダの提案をありがたそうに聞き入れていったレベッカ。
そうして話がまとまったところで、ヒルダがレベッカを連れて一旦ダンジョンから出ていく事にしていった。
「はい、レベッカさん。これで話がまとまったと考えて大丈夫ですね?」
「はい、ヒルダ様」
「了解です。それじゃあレベッカさん、早速村に帰る事にしましょう。あまりのんびりしているとまた魔物に襲われるかもしれませんし」
「そうですね。それでは……あたしとヒルダ様と、どちらが先頭で帰りましょうか……?」
「私はどちらでも大丈夫ですよ。ですからレベッカさんが決めてください。先頭に立って帰るのか、それとも私が先頭に立つのか」
「……そうですか……それなら、ヒルダ様に先頭をお任せしてもよろしいですか……?」
「はい、大丈夫です。それではレベッカさん、すぐに出発しましょう」
「はい、ヒルダ様」
こうしてヒルダが先頭に立って村へ帰る事になった二人に、何回か魔物が襲撃を仕掛けてくる。
その度にヒルダが様々な属性のレーザー魔法で魔物達を倒していき、ヒルダ自身はもちろんレベッカにも一切近寄らせずに魔物達の襲撃を撃退していった。
そうして無事にダンジョンから脱出していったヒルダとレベッカが、ダンジョン内で約束したように村人達へレベッカの色々を話していく事になる。
「……ふぅ、これでようやく無事にダンジョンから脱出出来ましたね……」
「……ここまで来るのに、何回魔物達に襲撃された事か……まあ全部ヒルダ様が蹴散らしてくださったから問題はなかったのですが……」
「ふふ、それほどでもありませんよ、レベッカさん。それよりもレベッカさん、早く皆さんに説明していかないと」
「はい、わかっています。それではこの付近から説明していきましょう」
「わかりました。それではレベッカさん、今からはレベッカさんが先頭という事で、よろしくお願いします」
「……わかりました」
ダンジョンから出て、村へ戻るとすぐにヒルダから先頭を交代してほしいと言われたレベッカが、若干緊張した表情で首を縦に振っていく。
こうしてここからレベッカによる村人達への事情説明会が始まったのである。
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