ヒルダ単独でのダンジョン突入
ダンジョンの出入り口に辿り着いたヒルダがすぐに魔方陣の様子を確認すると、魔方陣は明るく光っており、ダンジョン内に人がいる事を示していた。
こうしてダンジョン内に誰かがいる事がわかったヒルダが、次はダンジョン内にいる人間がレベッカである事を確定させる為、ダンジョン内への突入を開始する。
「……ふぅ、ふぅ……よし、この小屋でしたね! やっと到着出来ました! さて次は、魔方陣が光っているかどうかなのですが……おおっ、光ってる! という事は誰かがダンジョンに入っていますね! そうなると残されたのは最後の確認、レベッカさんがダンジョンの中にいるかどうかを確かめるだけですね! それでは早速……」
ここまでを口にしたヒルダが、レベッカ探索の為にダンジョン内へ突入していく。
そうして突入していったダンジョン内はひっそりと静まり返り、人間はもちろん魔物も存在していないようだった。
「……さて、突入してみましたが、予想以上に静かですねぇ……もう少し魔物の鳴き声等がしていてもおかしくはないと思うのですが……」
周囲を見回したヒルダが、そのように呟いて歩き始める。
そうして三分程歩いてみたところで、どこかからゴブリンのキシャー! という雄叫びが聞こえてきた為、ヒルダは魔力探知を行いながら雄叫びのした方向に歩く方向を変えていった。
「……キシャー……」
「うん? 今確か……ゴブリンの声がしたような……あっちかな? とりあえず魔力探知をしながらあっちのに方向転換、と……」
「……キシャー……!」
「……さっきよりも声が大きい……それに魔力反応も大きくなってきてる……ゴブリンがこの先にいるのは確実みたいですね……」
「……キシャー……!」
「……キシャー……キシャー……!」
「……これは、声ではなくて雄叫びみたいですね……それも一体だけではない……何体かの集団でいますねぇ……」
雄叫びのした方向に進むにつれて声が大きくなり、雄叫びの回数も増えてこの先にいるであろうゴブリンが一体ではなく複数体だと察知したヒルダが、警戒心を高めながら歩を進めていく。
そうして見つけたゴブリンの群れは、五体からなる集団であった。
このゴブリンの集団に対してヒルダは、先制攻撃で全滅させる為に魔法を使う準備を始めていき、魔法が使えるようになったところでゴブリンの集団の前に飛び出していく。
こうして自分達の目の前に飛び出してきたヒルダに対してゴブリン達は、雄叫びを上げながら突撃を始めてきた。
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