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魔法使いヒルダのお仕事 ~修行と居住地の発展期~  作者: 篠原2


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クローネのお下がり

クローネから、かつて自身が使っていた武具のお下がりをしてみるか? と尋ねられたヒルダは、その提案へ嬉しそうに頷いていく。

そんなヒルダの笑顔を見たクローネも、嬉しそうに笑いながらその武具を取り出していった。


「お師匠様の使っていた武具ですか!? ぜひ見せてください! お願いします!」


「ふふ、わかったわ、ヒルダ。でもちょっと待ってね? ……出でよ、マジカルストレージ!」


「……あ、マジカルストレージの中に収納していたんですね?」


「ええ、そうよ。それで……ええっと……確か、この辺に……」


「……だ、大丈夫ですか……?」


「……ええ、大丈夫よ……よし、無事に取り出せました!」


「おお、さすがです、お師匠様!」


魔法倉庫、マジカルストレージから取り出している姿を見たヒルダに心配されていたが、それでもクローネは以前自身が使っていた武具の取り出しに成功する。

そうして取り出した武具をヒルダに見せていったクローネは、ヒルダに武具を見た感想を尋ねていった。


「ありがとう、ヒルダ。それでこれが私の使っていた武具なのだけれど、これを見た感想はどうかしら?」


「……そうですね……お師匠様が大切に保管されていたのでしょうね、お下がりとは思えないぐらいピカピカです。まるで新品の武具を見ているかのようです」


「嬉しい事を言ってくれますね、ヒルダ。それではこちらの武具、ショートソードとレザーアーマーをあなたに差し上げますね?」


自身の武具を見て、新品みたいだとヒルダから言われたクローネは嬉しそうにしながらその武具、ショートソードとレザーアーマーをヒルダに手渡していく。

こうして受け取ったショートソードとレザーアーマーをヒルダは、すぐに装備していった。


「……サイズの方はどうかしら?」


「……そうですね……おお、ちょうどピッタリ合っていますよ! 緩すぎず締め付けすぎず、とても良い感じです!」


クローネのお下がりであるレザーアーマーを着用しながら、ヒルダがクローネへ嬉しそうにそう話していく。

そんなヒルダの言葉を、ショートソードを手にした状態で聞いていたクローネが思わず表情を緩ませる。

そうしてレザーアーマーを着用し終えたヒルダに、クローネはショートソードを手渡していった。


「……とても良い感じ、ですか。それは良かった。さあヒルダ、このショートソードも受け取って?」


「……はい、お師匠様」


装備が進んでいくにつれて二人の別れも。近付いていく。

その事実にヒルダは、複雑な表情を見せていった。

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