クローネのお下がり
クローネから、かつて自身が使っていた武具のお下がりをしてみるか? と尋ねられたヒルダは、その提案へ嬉しそうに頷いていく。
そんなヒルダの笑顔を見たクローネも、嬉しそうに笑いながらその武具を取り出していった。
「お師匠様の使っていた武具ですか!? ぜひ見せてください! お願いします!」
「ふふ、わかったわ、ヒルダ。でもちょっと待ってね? ……出でよ、マジカルストレージ!」
「……あ、マジカルストレージの中に収納していたんですね?」
「ええ、そうよ。それで……ええっと……確か、この辺に……」
「……だ、大丈夫ですか……?」
「……ええ、大丈夫よ……よし、無事に取り出せました!」
「おお、さすがです、お師匠様!」
魔法倉庫、マジカルストレージから取り出している姿を見たヒルダに心配されていたが、それでもクローネは以前自身が使っていた武具の取り出しに成功する。
そうして取り出した武具をヒルダに見せていったクローネは、ヒルダに武具を見た感想を尋ねていった。
「ありがとう、ヒルダ。それでこれが私の使っていた武具なのだけれど、これを見た感想はどうかしら?」
「……そうですね……お師匠様が大切に保管されていたのでしょうね、お下がりとは思えないぐらいピカピカです。まるで新品の武具を見ているかのようです」
「嬉しい事を言ってくれますね、ヒルダ。それではこちらの武具、ショートソードとレザーアーマーをあなたに差し上げますね?」
自身の武具を見て、新品みたいだとヒルダから言われたクローネは嬉しそうにしながらその武具、ショートソードとレザーアーマーをヒルダに手渡していく。
こうして受け取ったショートソードとレザーアーマーをヒルダは、すぐに装備していった。
「……サイズの方はどうかしら?」
「……そうですね……おお、ちょうどピッタリ合っていますよ! 緩すぎず締め付けすぎず、とても良い感じです!」
クローネのお下がりであるレザーアーマーを着用しながら、ヒルダがクローネへ嬉しそうにそう話していく。
そんなヒルダの言葉を、ショートソードを手にした状態で聞いていたクローネが思わず表情を緩ませる。
そうしてレザーアーマーを着用し終えたヒルダに、クローネはショートソードを手渡していった。
「……とても良い感じ、ですか。それは良かった。さあヒルダ、このショートソードも受け取って?」
「……はい、お師匠様」
装備が進んでいくにつれて二人の別れも。近付いていく。
その事実にヒルダは、複雑な表情を見せていった。
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