手掛かりと情報
三人目の村人から、レベッカはもしかしたらダンジョンに行っているかもしれないと言われたヒルダは、有力かもしれない情報を提供してくれた村人に感謝の言葉を伝えていった。
「まあ、もしかしたらっていうだけの話なんですけどね」
「それでも助かります! ありがとうございます!」
「いやいや、それほどでも。それよりもヒルダ様はすぐにダンジョンに向かわれるのですか?」
「ええ、そうしようと思っていますけど、何かありますか?」
ヒルダから感謝の言葉を受けた村人がヒルダに、そのままダンジョンにレベッカを探しに行くのか? と尋ねていく。
この質問にヒルダは首を縦に振りながら、すぐにダンジョンに向かうと答えていった。
するとヒルダの返答を受けた村人が、ダンジョンにレベッカがいるかいないかの簡単な見分け方を話してくる。
「いえ、レベッカを探しにダンジョンに行くというのなら、一つお伝えしておかないといけない事があるものでしてな」
「……うん? 伝えなければいけない事……ですか……?」
「はい。それはダンジョンの中に人が入っているのかいないのか、それを一目で見分ける方法です」
「……ダンジョン内に、人がいるかいないかを、一目で見分ける方法……ですか?」
「ええ。ヒルダ様はダンジョンの出入り口が封印術式、魔方陣で制御されている事はご存知ですかな?」
「え? ええ、昨日入る時に説明されましたけど、それがどうかしたのですか?」
「実はあの魔方陣はダンジョン内に人がいると、その生体反応や魔力反応を感知して光るという性質があるのですよ」
「……人がいると、光る……」
「はい。ですからダンジョンの中に誰もいなければ魔方陣はダンジョン封印の役割を果たすだけになりますが、ダンジョン内に人がいた場合には、魔方陣は魔物達の封印と人の出入りの為の扉の役割の二つを担う事になるのです」
「……なるほど? つまり今からダンジョンに向かって、魔方陣が光っていれば誰かがダンジョン内にいる、逆に光っていなければレベッカさんはダンジョンにはいない、そうなるのですね?」
「はい、そういう事です」
自身の説明を正しく理解してくれたヒルダの言葉へ、嬉しそうに応じていく三人目の村人。
こうしてレベッカの行き先の手掛かりと、魔方陣の見分け方を教えてもらったヒルダは、村人に感謝の言葉を伝えるとすぐにダンジョンへと向かっていった。
「そうですか……どうもありがとうございます! それでは早速ダンジョンに向かいますね!」
「はい。ヒルダ様、どうかお気を付けて……」
「ありがとうございます! それでは!」
手を振ってくれる村人に手を振り返しながら、ヒルダはダンジョンに向かって走り出していく。
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