遂に汚部屋へと
「……いかがでしょうか、ヒルダ様……?」
「お、おお、これは……なるほど、皆さんの言葉がよくわかる汚部屋ぶり、ですねぇ……」
レベッカに先導されてレベッカの家に入っていったヒルダは、家に入って早々にレベッカから家の中を見た感想を求められる。
この質問に答える為に何度か家の中を見回したヒルダが、どうにかこうにか言葉を選んで話していった答えが、皆が汚部屋というだけはある、であった。
するとこの返答を受けたレベッカが、泣きそうになりながらやはり掃除をして不要なゴミは捨てた方が良いのか? とヒルダに尋ねてきたのである。
「う、うう、ヒルダ様までそんな事を……」
「あ、あはは……どのような物かと思っていたのですけど、さすがにこれは擁護しようがありませんよ、レベッカさん……」
「うう……それではヒルダ様、やっぱりいらない物は捨てて、この汚部屋をなんとかしないといけないと言われますか……?」
「……そうですね、残念ながら……これだともう汚部屋というよりもゴミ屋敷だと表現した方がいい荒れ果て方ですから……」
「う、うう……」
ヒルダの発言を受けたレベッカが、泣きそうな表情から実際に泣き出していってしまう。
そんなレベッカの姿を見かねたヒルダが、今日はこのままぐっすりと眠って、片付けをどうするかは明日以降に考えていこうと声を掛けていった。
「……わかりました。レベッカさん、こうしましょう」
「……え? ヒルダ様? なんですか?」
「今日はもう遅いですからこのまま寝てしまいましょう。そして片付けの事に関しては、明日以降にゆっくり考えていく事にしていきましょう。これなら大丈夫ですよね?」
「……ヒルダ様……はい、その方針でよろしくお願いします……」
ヒルダの提案を聞いたレベッカが泣きながら頷いていく。
これにヒルダもレベッカの肩を擦りながら頷いていき、ヒルダの言葉通りに今日はこのまま寝る事になる。
「よしよし、レベッカさん、大丈夫ですからね、もう泣かないでくださいね?」
「……はい、ヒルダ様!」
「よし、レベッカさんも元気になって泣き止んでくれた事ですし、そろそろ寝る事にしましょうね、レベッカさん?」
「はい、ヒルダ様! ……って、あ……」
「……うん? どうしたんですか、レベッカさん? なんと言いますか、もうすぐ世界が終わってしまう、みたいな絶望の表情をされていますけど……?」
「……今からこの汚部屋にヒルダ様を泊める事になると思うと、申し訳ないという気持ちで押し潰されそうになりました……」
「ああ、そういう事でしたか。それなら心配しないでください」
「……え?」
信じられないぐらい落ち込んでいるレベッカに、ヒルダが優しく声を掛けていった。
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