レベッカの家は掃除が必要?
ヒルダから宿泊させてくれるお礼に家の掃除をすると提案されたレベッカは、予想外の提案に思わず狼狽えてしまう。
そんなレベッカにヒルダは、掃除をされる事が迷惑なら掃除はしない、とも伝えていった。
「……へ? ヒルダ様が、あたしの家を、掃除する……?」
「ええ。駄目でしょうか?」
「う、う~ん……まあ……駄目というわけではないのですが、家の掃除をされるとなると……むぅ……」
「……駄目、ですか……わかりました、レベッカさんが嫌がっているようですから、レベッカさんの家の掃除はやらないようにしますね」
「……あ、ありがとうございます……そうしていただけると助かります……」
「あはは……まあ私も、他人が勝手に私の家に置いてある物をゴミだと言われて片付けられると、良い感情にならないでしょうからねぇ……」
「あ、あははは……ヒルダ様もそうなんですね……」
ヒルダが無理に自身の家を掃除しないと言ってきた事で、レベッカは苦笑いになりながら安心していく。
そんなレベッカとヒルダのやり取りと様子を見ていた村人達が、二人にレベッカの家に泊まるという事で良いのか? と確認の言葉を投げ掛けてきた。
「うふふ、そうなりますね。という事は、私達二人は似た者同士、という事になりますね」
「似た者同士……私とヒルダ様が……?」
「ええ、そうですよ」
「……」
「……あの、ヒルダ様、レベッカ、少し、良いですか?」
「え? あ、はい」
「あ、ああ、良いよ。でも、なんの話ですか?」
「いえ、そろそろヒルダ様がどこに泊まるか問題に結論が出された頃かな? と思いましてね」
「ああ、そういう事でしたか」
「……確かに、そろそろ決まりましたか? ヒルダ様?」
「そうですね。とりあえず何も問題が無いみたいですから、レベッカさんの家に泊まらせてもらおうと思います」
「おお、そうですか! レベッカもそれで良いんだな?」
「はい、問題ありません」
「うむ! それではヒルダ様、どうかごゆるりと滞在なさってください」
「はい、ありがとうございます」
「ええ。それからレベッカ」
「はい」
「くれぐれも、ヒルダ様に失礼の無いようにな? 頼んだぞ?」
「はい、わかっています」
村人の言葉にヒルダもレベッカも笑顔で元気良く頷いていく。
この二人の返答を聞いた村人が、今度は二人だけではなく、他の村人全員にも声を掛ける。
「うむ。それではヒルダ様、レベッカ、それから皆!」
「はい」
「はい!」
「なんだ?」
「もう夜も更けてきた! 今日はもうそれぞれの家に帰り、久々にゆっくり眠ろうじゃないか!」
「おお、そうだな!」
「わかりました、そのようにしていきましょう」
「了解です。それではヒルダ様、案内しますからあたしの家に行きましょう」
「はい、よろしくお願いします、レベッカさん」
こうして村人の声掛けに全員が応じていき、ヒルダとレベッカを含めた全員がそれぞれの家に帰っていった。
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