レベッカの考え
ヒルダの宿泊場所をどうするかについて頭を悩ませるヒルダ自身と村人達。
そんなうんうん唸る一同にレベッカが恐る恐る手を挙げながら声を掛けていった。
「……むぅ……」
「う~ん……」
「どうしましょうか……」
「……あ、あの、ちょっと良いですか、皆さん……?」
「……うん? レベッカさん?」
「どうしたレベッカ、なにか良い考えがあるのか?」
「まあ、一応……ありますね……」
「おお、そうか! ではその考えを聞かせてくれ!」
答えを出せない自分達に対してなにか良い考えがあると話してきたレベッカに、その良い考えを話してほしいと村人達が頼んでいく。
このお願いにレベッカは、ヒルダの顔色を確認しながら話し始める。
「……わかりました。でも、あの、ヒルダ様、どうか、怒らないで聞いてくださいね……?」
「え? え、ええ、それは大丈夫ですけど……?」
「ありがとうございます、ヒルダ様。それでは話しますけど、あたしの家に泊まっていただく、という考えはいかがでしょうか……?」
「……ほう? レベッカの家に……」
「……ふむ、レベッカさんの家に泊まる、ですか……」
レベッカがヒルダや村人達に話した解決策とは、ヒルダをレベッカの家に宿泊させる、というものであった。
この解決策を聞いた村人達とヒルダは、ほとんど同時に頷いていき、実現可能な提案かどうかを考えていく事にする。
「……どうでしょうか、ヒルダ様……?」
「……そうですねぇ……基本的に大丈夫なのですが、レベッカさんってお部屋の掃除を綺麗にするタイプの人ですか? それとも掃除は苦手なタイプの人ですか?」
「……えぇと、そうですねぇ……どちらかと言えば基本的に、しっかり掃除をしようと思っているタイプの人間ですね……」
「……なるほど?」
「あ、あははは……」
「……あ、あの、ヒルダ様、今の質問は一体……?」
ヒルダの質問に対して、レベッカは若干答えにくそうにしながら返答していく。
そしてその返答を聞いたヒルダが複雑な表情で頷いていき、そんなヒルダを見たレベッカは苦笑いを見せていく。
この二人のやり取りを見ていた村人達はヒルダに、どのような意図があって今の質問を行ったのか? と尋ねていった。
これにヒルダは、小島での暮らしを思い出しながら答えていく。
「……そうですね、一応レベッカさんがどちらのタイプなのかを確認したかったのです」
「はあ……?」
「小島でお師匠様と暮らしていた時は、どちらかと言えば二人とも掃除をするタイプでしたから、レベッカさんもそうなのか、それとも違うのかが気になりましてね」
「……なるほど……」
ヒルダの返答を、村人達は微妙な表情で聞いていった。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねよろしくお願いします!




