祭りの終わりに
遅れてやって来たレベッカもウサギ肉のステーキをこれでもかと堪能した後、今回のウサギ肉のステーキ食べ放題祭りは終わりの時を向かえる。
そうして祭りがお開きになった直後に、ヒルダが今日どこに宿泊するのか? という問題が浮上した。
この問題をヒルダも含めたこの場の全員で相談していく事になる。
「……いやあ! 食べた食べた!!」
「うん! 大満足です!!」
「……大満足は大満足はなんだけど、しばらくウサギ肉のステーキは食べなくても良いかなぁ……」
「う、うむ、そうだな……」
「ええ? どうしてですか? あんなに美味しかったのに……」
「だからだよ……美味しいからっていって食べ過ぎた……」
「ああ……俺も、同じ状態だ……」
「そ、そういう事ですか……それは、なんとも言えず、御愁傷様です……」
「どうもです……」
「……ところでヒルダ様、一つお尋ねするのですが、これからしばらくの間、我々の村に滞在していただけるのですよね?」
「ええ、約束しましたからね。ですが、それがどうかしましたか?」
「いえ、寝泊まりされる場所はどうされるのかな……? と思いましたもので……」
「……あ」
「あ、って……」
「ど、どうされるのですか? まさかヒルダ様に野宿をしていただくわけにはいかないですし……」
「いえ、私は野宿でも全然構わないのですが……?」
「ヒルダ様ご自身は良くても我々が良くないんですよ!」
「そうです! この村の恩人にそんな無礼な事は出来ませんよ!」
「そ、そうですか……それなら、宿屋に泊まるというのはいかがでしょうか?」
宿泊場所をどうするか? と尋ねられ、野宿で大丈夫だと返答するヒルダ。
するとこの答えを聞いた村人達が恩人に野宿をさせる事など出来ないと猛反発していく。
この勢いに圧倒されたヒルダは、次の案として村の宿泊施設に泊まると話していった。
これに村人達は、なんともいえない表情で目を逸らしながら、宿泊施設に泊まる事は出来ないと答えていき、その理由も説明してきたのである。
「……宿屋、ですか……」
「え? え、ええ、そうですけど……どうしたんですか、そんな暗い表情をして……?」
「……宿屋は、魔道具が壊れて水不足になった時に休業してしまったもので、今すぐに業務を再開するの難しいかと思います……」
「あー……そういう理由があるんですか……それなら、どうしましょうか……?」
村人達から宿屋は営業していない、営業するには時間が掛かる、そう言われたヒルダは今日の、更には今日以降の宿泊場所をどうするかに頭を悩ませる事になった。
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