レベッカもステーキ食べ放題へ
ヒルダと村人達が繰り広げているウサギ肉のステーキ食べ放題祭りに、レベッカがひょっこりと姿を現す。
するとヒルダがレベッカに、まだウサギ肉のステーキを食べていないのか? と尋ねていった。
このヒルダの問い掛けにレベッカは、ダンジョンから帰った後の決まり事にしている武器を手入れをしていたから、と答えていく。
「……」
「……うん? あれ、レベッカさん?」
「あ……や、やあ、ヒルダ様……」
「どうも……というかレベッカさんはステーキを食べていないのですか?」
「え、ええ、あたしはまだ、食べていないですねぇ……」
「ええ!? どうしてですか!? レベッカさんもラージラビットを倒してウサギ肉を持って帰ってきたじゃないですか!? それなのにウサギ肉のステーキを食べていないなんて!?」
「あ、あはは……ダンジョンから帰ったあとは、いつも剣の手入れをしていて、今日もそれは変わらなかったので……」
「……ああ、そういう理由があったのですか……」
「はい……それでその剣を手入れが終わったので、ようやくウサギ肉のステーキを食べようと思ってここにやって来たのですが……」
このレベッカの言動にヒルダと村人達は大歓迎で迎え、近くの空いていた椅子にレベッカを座らせると、調理人に新たなステーキを焼いてレベッカに食べさせてやってくれ、と話していった。
「なるほどな、そういう事か! それならレベッカ、お前はここに座れよ!」
「あ、ありがとうございます!」
「うんうん。おーい、調理人!」
「はいはい、なんだい?」
「レベッカに新しいステーキを焼いてやってくれ! レベッカもこのウサギ肉を狩って持って帰ってきてくれたんだからな!」
「おお、そういえばそうだったな! よしわかった! 待ってろよレベッカ、最高のステーキを焼いてやるからな!」
「あ、ありがとうございます!」
「良かったですね、レベッカさん!」
「ヒルダさん……はい!」
こうしてレベッカに新しいステーキを焼く事になり、レベッカだけでなくヒルダも喜んでいく。
そんなヒルダとレベッカの様子を村人達が微笑ましく見守っていると、調理人が予想よりも早く焼きたてのステーキを持ってくる。
これに村人達は首を傾げていく。
「……お待たせ、していないかもしれないけど、お待たせしました。ウサギ肉のステーキです」
「……うん? もう焼き上がったのか?」
「早すぎない?」
「……いや、オーダーを受けたところでちょうど良い感じに焼き上がってな……それならこれを持っていくか、という事になったんだよ」
「そういう事かよ。てっきり生焼けのステーキを持ってきたのかと思って焦ったぜ?」
「そんな事するかよ!」
「ははっ、悪い悪い!」
「まったく……」
失礼な質問をしてきた村人達に不満げな表情を見せながら、調理人はレベッカの前に焼きたてのウサギ肉のステーキを置いていった。
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