選択の結果
村人達から長期滞在するように懇願されたヒルダはその状況に苦笑いをしながらも、とりあえず数日間は滞在する事に決めていく。
この決定をヒルダが村人達に伝えていくと、村人達は見ているヒルダが驚くほどに喜びながらその決定を歓迎してきた。
「……どうでしょうか、ヒルダ様……?」
「……そうですねぇ……それではお試しという事で、何日か滞在してみましょうか」
「おお、そうですか!!」
「わかりました! それでは今の状態で出来る限りのお祝いとおもてなしをさせていただきますよ!!」
「……あ、はい……よろしく、お願いします……」
「もちろんですよ!」
「ええ、腕に寄りを掛けて、最高のウサギ肉料理を作らせていただきますよ!!」
「……き、期待、しています……あ、あはは、はははは……」
村人達のハイテンションでの返答ぶりを見たヒルダが、ひきつった表情で苦笑いを見せていく。
そんなヒルダを村人達は家の一つに連れていき、ウサギ肉料理が出来るまでの時間はどうするか? という話題になる。
「ええ、ええ、期待していてください!」
「それではヒルダ様、こちらにおいでください」
「……あ、はい、わかりました」
「ウサギ肉料理が出来るまでの間、こちらでくつろいでいてくださいませ」
「あ、ありがとうございます……」
「あ、そうだ。料理が出来上がるまで、まだ時間はあるよな?」
「え? ああ、それはそうだが、それがどうしたんだよ?」
「どうしたんだよ? じゃないよ! 料理が出来上がるまでの間、ヒルダ様を待ちぼうけさせるつもりかよ!?」
「……あ」
「あ、じゃねえよ……どうするんだよ……」
「……ど、どうしよう……?」
ヒルダに手持ち無沙汰になる時間を作らせてしまった、という思いから村人達の顔から血の気が引いていく。
そんな村人達に、ヒルダがそれなら、という感じで声を掛けていった。
「……あ、あの、少しだけ、よろしいですか?」
「うん? ヒルダ様?」
「ええ、大丈夫ですけど、どうかしましたか?」
「えっと、皆さんは私に暇な時間を作ってしまったと、それを嘆いているんですよね?」
「え、ええ、そうですが……?」
「それでは料理が出来上がるまでの間、お互いに聞いてみたい事を質問する時間にする、というのはどうでしょうか?」
「ほう、お互いに聞いてみたい事を聞いてみる時間にする、ですか……」
「駄目、でしょうか? 私にはどうしても聞いてみたい事があるので、そういう時間にしたいな、と思ったのですが……」
「いえ、大丈夫です。我々もヒルダ様にお尋ねしてみたい事がありましたから」
「それは良かったです。それではさっそく始めていきましょう」
「はい」
ヒルダの提案へ、即座に飛び付いてきた村人達。
こうしてヒルダと村人達は、お互いが知りたい事を話し合い始める。
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