レベッカのガチ謝罪
ヒルダから自身がスクランブル・エッグの調理に苦戦している間にミネストローネを作っていたと聞かされたレベッカは、狐につままれたような表情で周囲を見渡していった。
「……へ……? あたしが、スクランブル・エッグを作っている間に、ヒルダ様もミネストローネを、作っていた……?」
「ええ、そうですよ?」
「……は、はは……い、嫌だなぁヒルダ様。いくらヒルダ様でも、そんな嘘を吐かれるなんて……」
「嘘ではありませんよ? ほら、周囲を見渡してみると……?」
ヒルダに言われるまま、周囲を見渡していくレベッカ。
するとその見渡した先になにかを煮込んでいるらしい鍋を見つける事になったレベッカが、ふらふらとしながらその鍋に近付いていく。
「……え? ……周囲を、見渡す……? ……あ……?」
「ふふ……」
「……あ、あの、鍋は……?」
鍋に近付いたレベッカが恐る恐る鍋の蓋を開けてみる。
そうして鍋の蓋を開けて、その中身を確認したレベッカは、ヒルダが話していた通りにミネストローネが作られていた事に愕然としていった。
「……あ、あ、ああ……ま、まさか……」
「うふふ……」
「……ほ、本当に、作られている……ミネストローネが……あたしがスクランブル・エッグの調理に大苦戦していたその隣で……」
「ふふふ……」
ヒルダが本当に真実しか話していなかった事にレベッカは深く後悔していく。
そうしてレベッカはヒルダに土下座をすると、頭を地面に擦り付けながら自身の無礼な言動を謝罪し始める。
「……ぬぅん!! ヒルダ様!!」
「うわっ!? 突然どうしたのですか、レベッカさん!? そんなに勢い良く立ち上がったりなんかして……?」
「……申し訳ありませんでした、ヒルダ様!!」
「う、うわっ!? なんですかさっきから!? 突然立ち上がったと思ったら急に凄い勢いで土下座なんかして……?」
「村の恩人であるヒルダ様の言葉を少しでも疑い、良くない目で見てしまったのはあたし、レベッカにとって一生の不覚……」
「え、ええ……?」
なんの前触れも無く突然始まったレベッカのガチ謝罪にヒルダはひたすら困惑していく。
そんなヒルダの反応を無視する形でレベッカのガチ謝罪は続いていった。
「どのように、どれだけ謝っても許される事ではないとわかってはいます。いますが、どうか謝らせてください。ヒルダ様、この度は大変、大変失礼をいたしました!」
「……あっ……はい……許しましょう……」
レベッカのガチ謝罪の勢いに負けたヒルダが、狼狽えながらレベッカの謝罪を受け入れ、レベッカを許すと発言する。
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