「恋する私の15の春」再投稿
突然だが、私本庄朱音は恋をしている。その恋する相手は同じクラスの高嶺の花である西園寺彩寧さんだった。
きっかけは入学式の新入生代表の挨拶だった。長い黒髪、クールな表情、気品溢れる雰囲気、私は一目で彼女に釘付けになっていた。
そこからは同じクラスになったと言う事もあり授業中でも彼女の事を目で追っていたり。彼女が入っている陸上部の練習を見に行ったりと日に日に思いを募らせていた。
誤解を生みたく無いので言っておくが私は決して同性愛者、所謂レズビアンでは無い。実際今までの初恋の相手や好きなアイドルも全員男の子ばかりだった。だけど彼女を一目見た瞬間から私は彼女に心を奪われてしまったのだ。
そんな彼女と私は今教室で二人きりになっていた。
「西園寺さん今日は部活無いの?」
「ええ、ちょっと委員会の用があったから休んだの」
彼女と二人きりになれたのは偶然だった。校舎を出ようとした際に教室に宿題のノートを忘れた事に気付き急いで戻った。そして教室に入った瞬間自分の机で帰る準備をする西園寺さんと出くわしたのだった。
そして現在に至る。「そうなんだ、私も忘れ物しちゃって戻って来たんだ。」私はたわいない事を話す、だが私は今なら彼女に自分の思いを伝えるチャンスだと思っていた。西園寺さんは誰もが振り向くほどの美少女だった。それゆえに毎日の様に男女を問わず告白されていた。その度に西園寺さんは一言「ごめんなさい貴方に興味が持てないの」そう言って振っていた。だが不思議な事に彼女に冷たくあしらわれても誰も嫌な顔一つせず寧ろ喜んでいる人も居た。そんな様子を見ている事もあり私は駄目元で告白する事にした。
「西園寺さんあのね伝えたいことがあるの!」私は勇気を出して西園寺さんに言った。
「何かしら?」西園寺さんが手を止めずに素っ気なく言う。
「あのね毎日うんざりしてるかも知れないけど言うね、私西園寺さんが好きなの女の子同士で変だと思うけど私と付き合って下さい!」
「良いわよ、それでいつ✕✕✕するの?」
「そうだよね駄目だよね、、、え?」
私は今聞いた言葉が聞き間違いだと思い再度聞いた。
「西園寺さん、今なんて言ったの?」
「あら、聞こえなかった?貴方の告白の返事はOKよそれでいつ✕✕✕する?」
聞き間違いでは無かった、「つまり、西園寺さんは私と付き合ってくれるの?」
「そのつもりだけど、もしかして冗談だったの?」
西園寺さんが振り向きながら言った。
「全然冗談じゃないよ!?ちょっと頭が追いついていなくて私と西園寺さんが恋人同士になれるなんて」私は一人パニックになりながら言った。
「でも本当に私なんかでいいの?だって私なんて西園寺さんと比べても良い所なんてなにもないよ?」
「そんな事は無いわよ?それに私の事は彩寧って呼んで、朱音」彼女はそう言うと私の目の前に来る、顔を合わせると彼女の整った顔がよく見える。私は恥ずかしくなって顔を逸らした。
「どうして逸らすの朱音?」
「だって西園、いや彩寧の顔が可愛い過ぎちゃって直視できないと言うか。」私がそう言うと彩寧がそっと私の顔に手を伸ばすとゆっくりと向き直す。
「嬉しいなそんな事言われると照れちゃうよ」見ると彩寧の顔も何時もと違い仄かに頬を染めていた。私はその何時もと違う表情を見て言った。
「でも女の子同士だけど良いの?」
「今の時代そんな事些細な問題じゃない?」
「柔軟な考え何だね」私はムードよりも彩寧の考えに感心していた。
「それで私からも聞きたいんだけど?」
「何?」
「私達付き合ってるのよね?なら何時✕✕✕する?」
私は彩寧の言葉に驚いていた。
「え?ちょっと待ってね✕✕✕?それって」
私が困惑するのも構わず彩寧が言う。
「朱音が良いなら今日でもいいよ?私の家誰も居ないから。」
「ちょっと待って?話が飛躍し過ぎてない?」
私が必死に言う。
「したくないの?」彩寧が上目遣いで言う。
「いや、寧ろしたいけど心の準備がそれに仕方だって分からないし」私が焦っていると、彩寧が優しく唇を重ねる。
「心配無いよ私が全部教えてあげるから」
「う、うんそれじゃあ続きは彩寧の部屋でね」私が言うと彩寧が手を取る、そして私達二人は教室を後にした。
こうして私の初恋は実り彼女と恋人同士になった。
「恋する私の15の春」完




