第26話
「では・・
仲直りはできたのですね?」
「はい!新山さんのおかげです!
いろいろ相談に乗っていただいて、
本当にありがとうございました!」
電話越しなのに、軽く頭を下げてしまった。
(↑律儀)
「いえいえ・・
本当に良かったです」
「はい!
では、失礼します・・」
「ええ。
・・
ふふっ。私も早く見つけたいな。(ぼそっ)
では、、お幸せに」
「・・いやっ!
お幸せにって!ちょっ・・」
『プップップッ・・』
(↑電話を切られた)
・・
いやいや『お幸せに』って!
結婚するわけじゃあるまいし!
(↑ドキドキ)
・・
えっ
えっ?
ええっ!?
ってか新山さん、、、
アナタもだったんですか!!?(驚愕)
〜そして〜
『トゥルトゥン』
おっと!
静かな電車内に通知音が鳴り響く。
(やべっ、またマナーモードにしてなかった)
・・なんとなくだけど、相手は誰だかわかってる。
・・ふふっ。やっぱりね。
トークルームをクリックし、送られてきたスタンプの内容を確認する。
『今日飲み行くゾウ』
いやっ、何だよこの変なスタンプ。(笑)
・・よーし、、、
『りょ!』
(↑スタンプ返しだ!)
・・
初めてスタンプで返してしまった!
(↑ドキドキ)
(まぁ・・人生は挑戦の連続だからね by 佐伯)
(↑ドキドキ)
・・
この程度の事でドキドキしてしまうとは・・
やっぱり、
僕の人生に、ドラマは無いよなぁ〜。
(しんみり)
・・ってか、
『好き』の一つも言わないドラマなんて、許されるわけがないし。。
・・いやいや!!
別に『好き』とかじゃないけどね!!
危なっかしいから心配なだけですから!!
僕は結婚相談所の職員として、
会員様をお守りする義務がありますから!!!
(↑誰に言い訳してんだよ)
・・ふぅ=3
・・
はぁ〜あ。
未だに行き交うカップルがどうやって付き合ったのか、
謎は深まるばかりだし、、
・・あの人ともう一度キスするとか、
マジであり得ないし、、
(↑本当かな?)
・・あの人と結婚なんて、
マジで考えられないけど、、
まぁとにかく、、、
とりあえず、、、
今は一緒に居たいかな。