第25話
もしや、また病院からじゃ・・
一瞬、嫌な思い出がフラッシュバックしたが、、
さすがにそれはもうないだろうと思い直し、
恐る恐る電話に出た。
「・・もしもし・・」
(ドキドキ・・)
「・・」
姫川様は何も喋らない。
「あの・・」
「・・」
・・もしかして、通信の不具合か?
(トークアプリの無料電話だからなぁ)
(↑ちょっとだけ安心してる)
「あの、聞こえてま・・」
「・・ずっと忘れねーからな。
テメーから受けた侮辱罪」
「!!」
聞こえてたーー!!
(しかも侮辱罪て!!もしや訴える気!?)
・・ぐっ!何と言えば・・
「・・あの、、その節は大変失礼致し・・」
「ブハハ!冗談だよ!!www」
「!!」
姫川様は電話越しにガハガハ笑っている。
(夜中なのに大丈夫か?)
・・とりあえず、
怒ってなさそうで安心した。
「あっ、ありがとうございます・・」
「まぁずっと忘れねーっつーのは冗談じゃないけどな!」
「!」
・・もう!どっちだよ!!
(ヤキモキ)
「じゃあ、どうすれば・・?」
「まぁとりあえず、
今度飲みにでも行こうぜ!」
「えっ?」
「んじゃ!また連絡するわ!!」
「えっ?、はっはい!
おやすみなさ・・」
『トゥルルン』
・・
電話は切れた。
・・
何だったんだ?
マジで・・。
・・まぁでも、
許してもらえたって事でいいんだよね?
・・
『トゥルトゥン』
!!
姫川様だ!
内容は・・
おやすみのスタンプだ!
(やっぱ例のシリーズのスタンプだ。笑)
僕はフッと軽く笑い、即座に返信した。
『おやすみなさい。』
・・うん。大丈夫。
姫川様は怒ってない!
許してくれたんだ!
(バンザーイ!)
『トゥルトゥン』
!!
えっ!?
姫川様!?
何だろう・・
(ドキドキ・・)
・・あれ?
さっきと同じおやすみのスタンプだ・・。
(??)
・・
・・あっ!
やっぱり姫川様は、、
最後に自分が返信しないと気が済まないタイプなんだな!!
(意外と律儀!!)
・・じゃあ返信するのはやめとくか。
(無限ループになりそうだ)
・・あっ!
ぬいぐるみのお礼言うの忘れてた・・。
(↑自分のこういうとこマジで嫌いだわー)