第23話
やっぱり、そうだよね・・
どういうメッセージを送ろうか、ウキウキしながら考えていた自分が恥ずかしい・・
(新山さんが僕に勘違いさせたせいだ!!)
(↑すぐ人のせいにする醜い心)
・・わかってはいたものの、
現実として突きつけられると、
やっぱりショックだ。
虚無感に襲われながらも、『×』で画面を閉じていく。。
トーク画面に戻り、ふと気付く。
あれ?
今贈ろうとしたこのスタンプ・・
前に姫川様が使ってた、
何となくヨロシク感が伝わるスタンプと、
同じシリーズじゃね?
スタンプのトップ画面で何気なく選んだんだけど・・
人気のスタンプだったのか。
(↑トップ画面で紹介されるようなスタンプは絶対に人気あるだろ)
・・って事は、、、
(わずかな希望が出てきた)
絶対に持ってなさそうなスタンプで、再度確認してみる。
(これでダメなら諦めよう)
・・
・・
ブロックされてなかったーーー\( ˆoˆ )/!!!
(バンザーーイ!!)
気持ちの振り幅が凄いわ!
(一度落とされてる分)
まさに天国から地獄!!
(↑いや逆やろ)
そうと分かれば早速・・
送る内容を考えねば!!
(1日がかりの作業だぞ〜)
・・
う〜ん、これだといきなり軽すぎるよなぁ。
・・
う〜ん、無かったことにするのはやっぱり違うよなぁ。
・・
う〜ん、長すぎるなぁ。
〜深夜〜
よし!
出来た!
(目がシパシパする!)
さて、、後はいつ送るかだな・・
やっぱり、今の時間は迷惑だよな〜。
・・
・・いや、
逃げてるだけだな。
思えばいつも、
タイミングやらキッカケやらを探ってるフリをして、
逃げてたような気がするよ。
すぐにでも何かしら伝えたい事があるのなら、
それがキッカケでありタイミングじゃないか。
もし、向こうの都合が悪いのなら、
向こうがメッセージを見ないだけだ。
・・
よし!
・・
送信!!!!
『夜分に申し訳ございません。
お久しぶりです。佐伯です。
いきなりですが、あの時、姫川様に対して
大変失礼な発言をしてしまい、
本当に申し訳ございませんでした。
深く、反省しております。
また、おケガの具合はいかがでしょうか?
・・って、固すぎですよね。すいません。
要はその、、また、
結婚相談所に来て欲しいです。
・・わかってます。
僕の方から「もう来ないでください」
とか言っといて、来て欲しいとか、
勝手過ぎますよね。本当にすいません。
でもできれば、、また一緒に、
良いお相手を探したいです。
姫川様に合う、良いお相手を。
お相手の方と会うのが気まずければ、
また、いくらでも付き添いますので。
動物園でも、水族館でも。
(僕なんかで良ければ、ですが・・)
というか・・
付き添いじゃなくてもいい、というか・・
あの、できれば・・
僕と、友達になっていただきたいです。
長々と失礼しました』
・・返信は期待しない。
僕はただ、謝りたかっただけだ。
(↑本当は期待してる)
・・どちらにせよ、
この人の返信が遅いのは周知の事実だ。
いくらでも待ってみせるさ。
待つのにも、だいぶ慣れた・・
『トゥルトゥン』
!!