夢の続き
ふと思う。
あの人がいれば、今どんな人生を送っていただろう。
最後になってしまった言葉や後ろ姿を、ふと思い出す。
伝えたかったことを、その後ろ姿に向けて、大きな声で叫んでも、
振り返らずに歩いていく。
時に、追いかけても、どんどん遠くなっていく後ろ姿。
途中で見失って、そんな場面で、夢が覚める。
今日も、あの人の後を、生きている。
あの人が、最後に言ってくれた言葉の続きを探して。
あの人なら、どんな風に言ってくれたかと想像して。
2度とない出会いの意味をかみしめながら、今日を生きていく。




