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アヴリオン イストリア  作者: カワノタミ
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嵐の夜

この作品は三人称の視点から見たものとなっています。登場人物の思考を綴ることもあればそうでないこともあります。

 その日はバケツをひっくり返したというたとえがふさわしい程のひどい雨だった。


 都市で暮らす商工業者たちは、今日1日の稼ぎに不満を持ちつつも雨を気にすることはなく頑丈なレンガ造りの家で静かにねむりについた。


 しかし、都市から離れた田舎に住む農民達は寝る暇もなく命懸けで豪雨の被害に対応していた。


「今日は人生最悪の日だ!!!」


 農夫の1人であるジャックはそう叫びながら必死に川の氾濫を防ぐための堤防(かべ)を、ありったけの木の板で補強していた。


 彼の住む村は下流にあるため鉄砲水の被害をもろに受ける危険性があった。


 加えて、彼の一人息子が原因不明の奇病にかかり、一刻も早く医者に連れて行かなければならないというダブルパンチな状況なのである。


 普通であれば息子の命を優先してよいこの状況でも、責任感が強い彼は村と子を天秤にかけることができず、だからと言って現状を打破できる策も力も持っていなかった。


 次第に水の勢いは増していき、ついには村をのみこもうとした


「ちくしょうがっ!!」


 もうだめだと己の無力と怪物のように巨大な災害にジャックは絶望した。


 そのとき、彼の目の前に現れたのはさらにまばゆく巨大な力を持った1人の人間だった。

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