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5話
就業時間が過ぎ、さとしが私に話かけてきた。
「なぁ、めぐみ。これから一緒に帰らないか?」
「うん、いいけど」
私は、帰り支度をし、会社の玄関口で待っているさとしと合流をした。合流してから、数分後にさとしが声をかけてきた。
「なぁ、めぐみ。やっぱり元気ないな?」
「ごっ、ごめんね。ちょっと考え事してただけだから」
私の中には胸を締め付ける何かがあった。それが何かは私にもわからない。おじいちゃんに聞けばわかるのだろうか? 何が私の中で胸を締め付けているのか。
「ねぇ、おじいちゃん? そこにいるんでしょ?」
そこには、おじいちゃんの反応がなかった。
「どうした。めぐみ?」
「だから、なんでもないって」
「お前、やっぱりさかきさんがなくなって堪えているんじゃないか?」
さとしは、お昼ご飯の時指摘したことを再度指摘してくる。私は指摘された瞬間、自然と涙が零れてきた。だが私はこう答える。
「うんうん、そんなことはないよ」
「でも、お前。今、泣いているじゃないか!」
「あれ、可笑しいな? なんでだろう涙が出てきてる。ごっごめんね。こんな顔、さとしには見せられないや。じゃあ、帰るね」
そうして、私はさとしを置いて先に家に帰ったのであった。




