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<動揺>のカケラ

更新遅くなってスイマセンm(__)m


サキは真剣な顔でキランを見る。

キランはその目線を受け止めて頷く。

すると、サキは小さく息を吐くとゆっくり口を開いた。


「今はどちらも反応はありました」

「本当か!!!」

「はい」


キランはほっと安堵する。

でもそんなキランにサキはですが、と続けた。


「カリナの反応はほとんどありませんでした。本当に小さな反応で、明日消えていてもおかしくありません」

「…ッ!!!」


キランは青ざめた顔でサキに聞いた。


「…もし明日反応がなくなったら…明日殺さないといけないのか?」


不安そうなキランにサキはニコッと笑いかけると、


「いいえ。検査で、なくなっていたらの話ですしね。それになくなっても分からないと思うので…。また五年後に検査をして反応がなければ…」

「……」


サキはそこまで言うと、表情を曇らせる。

コンコン———


「?」

『あの…もう入っていいですか?」

「あ、あぁ」


キランの返事を聞くとドアはゆっくり開き、ニクハが入ってきた。

キランはサキにどこか意味ありげな視線をおくる。

その視線に気付いたのかサキは何か考え込む動作をした後キランに向かって頷いた。


「…結果、どうだったんですか?」

「あぁ、二人共大丈夫だったよ!!!」


キランはニクハに心配かけまいと、笑顔をつくりわざと明るい声で報告した。

そんなキランにニクハは安心したように、笑顔を向けた。

サキはそんな二人に一礼すると、仕事があるので、と消えた。


「………」

「…どうかしたんですか?」


サキがいなくなった途端、怪訝そうな顔をしたキランにニクハが聞く。

キランは急に声を小さくして言った。


「…俺にはあいつが黒察者に思えて仕方ないんだが、」

「……」

「お前はどうも思わないのか?」

「…はい。私は良い子だと思うんですけど…」

「まぁ、あいつら(双子)をあまり子供だけにしないように用心しとこう」

「…はい」


ニクハは、おやつの時間だ、と双子を呼びに行く。

キランは冷や汗をかいていた。


『白々しいですね』

『私を黒察者と疑っていませんか?』


キランはサキがこう言った時のあの冷徹な笑みを思い出していた。

だが、その笑みでキランは確信した。

…サキには裏がある、と———


黒察者の読み方はぐさつしゃですよーww

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