表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

<行動>のカケラ


「あ、いた!」


カリナはサキを見つけると指をさす。

サキはこのことは想定外だったのか、目を見開いており、動揺を隠せていないようだった。


「なんで…」


サキは2人を見ると一瞬悲しげな表情を浮かべるも、幼いカリナとカユウは気付かずサキに歩み寄る。


「お父さんがね、サキ兄ちゃんには近付くなって言ってきたの!何かしたの?」

「……動いたんだ」


ぼそっと呟く。

すると黙っていたカユウが、さっきの言葉の意味を確かめようと口を開く。


「どういう意味?」

「…なんでもないよ。そうだ、ここじゃなんだから、僕の家においでよ」

「お菓子!?」

「うん」


一気に明るくなったカリナにサキはにこっと笑う。カユウはサキを疑視しながらも頷く。

そしてサキの家へ向かおうとした瞬間、


「おい!カリナを何処へ連れて行く気だ!」

「…あらら」


サキは見つかった、と言わんばかりに笑みを浮かべた。

始まった、という思いと…つながった、という自信に満ちた笑顔が…満月の光で不気味に照らし出された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ