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<訪問>のカケラ


コンコン———


玄関に響くその音にニクハはまたサキが遊びにでも来たのか、と思いつつ出る。


「はーい」

「こんにちはぁ☆」

「は、はぁ…」

「サキが来てないかなぁって思ってぇ」


妙に語尾をのばし吸い込まれそうな黒髪が肩まであるサキと同じくらいの少女への反応にニクハは困らされていた。

そんなニクハはおかまいなしにその少女は話を進める。


「サキは来てないのぉ?」

「来てませんけど…」

「…ふぅん…、。」

「何か用だったんですか?」

「用がなかったら会いにこないでしょぉ」

「…そう、ですね。名前、聞いてもいいですか?」

「…ミスナ。ニクハってさ、もう少し人を疑ったほうがいいんじゃない?」

「え?」

「じゃあねっ」


言うとミスナは姿を消す。

ニクハは少し動揺していた。『疑った方がいい』とかそういうことを言われたからじゃない。

名乗ってもいないのに自分の名前を呼んだミスナに少し疑問を持ち始めた。


「…なんで…、知って…」


ニクハは誰もいない玄関でそう呟いた。

嫌な胸のざわめきと少し恐怖心を抱きながら———


「どうかしたのか?」

「!?」


ニクハはふと聞こえた声に身を震わせた。

が、声の主がキランだと理解すると先程の不安を打ち明けた。

キランの両腕には気持ち良さそうに眠る、カリナとカユウの姿がある。


「サキに用事があるならサキの家を訪ねればいいじゃないか…」


全てを聞き終わったあと、キランは静かに呟いた。

———と、そこに…。


「お話の途中そうですがいいですか?」

「「!?」」

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