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モブの聖女に転生したのですが、18禁BLの主人公を私が癒してもよろしいのですか?  作者: 矢間カオル


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44話 努力は実を結ぶ

「何故、エクレーヌはそう思うのだ?」

シューク様が、怪訝な面持ちで私を見た。


「それは……、神聖力の流れが、シューク様のときと、違っているからなんです。クリード様に神聖力を流そうとすると、押し返されるって言うか、邪魔されているっていう感じなんです。でも、私の神聖力の方が強いから、無理やりねじ込んでいるって感じです。上手く言えませんが……」


「押し返されているが、力ずくでねじ込んでいる?」


「はい。そんな感じです」


「そ、それは……、竜の呪いではない。闇魔法だ!」


「や、闇魔法!?」

シューク様の言葉に、私は衝撃を受けた。


マンガや小説では何度も見聞きした言葉であるけれど、実際に私が遭遇するなんて……


でも、いったい闇魔法って……、何?


私が疑問に思っていると、シューク様は闇魔法について説明してくれた。


私が使っている神聖力とは、治癒魔法の力のことを言い、他の魔法とは異質だから神聖力と名前を付けている。


反対に、闇魔法は相手の命を奪う魔法で、神聖力とは性質は似ているが相反するもの。


両者がぶつかり合うと反発が起こり、押し返されるように感じるが、結局、力が強い方が勝つ。


つまり、クリード様に誰が闇魔法をかけたのかはわからないけれど、私の神聖力の方が強いので、押し勝つことができると言うことらしい。



なるほど……それなら、私は普段の方法で、クリード様を救うことができるわ。


「クリード様、上着を脱いでくれますか?」


クリード様が上着を脱ぐと、胸に竜の呪いとそっくりな黒いつる草の文様が浮き出ていた。

けれど、その量はシューク様の比ではなかった。

格段にクリード様の方が少ない。


「では、癒しの治療を始めます」

私はクリード様の胸に手を当てて、念じた。


確かに反発は感じる。だけれど、私の神聖力の方が強い。


治れ治れ治れ、私の方が上よ!


私は闇魔法に押し勝つイメージを思い浮かべて念じ続けた。


―終ったよ―

「か、勝った……」


時間はかかったけれど、私は闇魔法に勝った。

今までの努力が実を結んだ結果だ。

ああ、今まで頑張ってきて良かった……。

クリード様の闇魔法を解くことができて、本当に嬉しい……。




「ああ、俺の呪いが全部消えた。聖女様、本当にありがとう」

クリード様が私の手を握って、感激している。

その目には涙が滲んでいる。


「喜んでもらえて、わたしも嬉しいです。お役に立てて何よりです」


クリード様と私が手を握り、見つめ合っていたら、シューク様がコホンと咳ばらいをした。


「感動のシーンはそれぐらいでいいんじゃないか? それより、誰が何故クリードに闇魔法の呪いをかけたのかを調べることが先決なのでは?」


クリード様は、はっとして私の手を離した。

「すまない、つい……」


「クリード、誰か思い当たる人物はいないか?」


「わからない……」


「直接闇魔法をかけたのではないのなら、敵は魔道具を使っていると思うのだが……」


「俺にはまったく心当たりがないんだ……」


クリード様の困ったような伏し目がちの表情を見て、私は、はっと思い出した。


そうだわ。『竜トワ』!


『竜トワ』の続編の美麗イラストに、闇魔法のことが書かれていたわ!



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